【見解】
桜花賞と同じ条件で行われる阪神JF、チューリップ賞は当然、ここでの大きな物差しとなる。
チューリップ賞の勝ち馬は阪神JFでは上位と水を開けられた馬であり、今年は明らかに阪神JF上位馬が有力候補となる。
その阪神JFも見直してみる上位３頭は時計、内容ともに非常に優秀なものであり、それらが順調にここに向かってきたとなると逆らうことが難しい。
本来なら偏った人気となっても不思議ないものの、今年は順調さを欠いた馬の復帰や別路線組からの新興勢力もあり、人気が割れそうな点も魅力であり、ある程度の妙味も見込める王道路線重視でいきたい。
◎は９アスコリピチェーノ。
３戦３勝と全く底を見せておらず、順調にここへ向けた調整が施されており、前走以上に負荷を掛けられている点から上積みも見込める。
極端な枠を避けることができ、正攻法の競馬が出来そうなここでも無傷の戴冠となる可能性が一番高い存在となる。
〇は１２ステレンボッシュ。
こちらも◎と同じく当初からここ目標のローテーションが組まれており、牝馬の仕上げに定評がある厩舎力では◎を上回る。
前走クビ差の逆転は十分可能な範囲のものであり、モレイラ騎手を確保できた点も乗り替わりの不安を帳消ししてくれている。
▲は８コラソンビート。
前走は勝ち馬の逃げ切りを許したものの、正攻法の競馬で全く悲観するものではない。
一度叩いたアドバンテージがありながら人気落ちの気配ならば狙わない手はない。
あくまで今年の桜花賞は阪神JF上位組の再戦であることを大前提としたい。