2023年京都開催(1回2回3回)を参考にした1回2回京都芝1600m外回りにベストな調教内容は最終追い切りが坂路馬場で4F目最速ラップを踏むことか、トラックウッドチップ馬場でラスト2Fが11.9秒以下のラップを踏むこと。これに次ぐ、ベターな調教内容は追い切り本数が標準以上の併用系統の調教タイプに該当すること。2023年10月22日の三年坂S(3勝)は最終追いが栗東坂路で4F目11.9秒の最速ラップを踏んだ単勝4.2倍(2番人気)が1着でした。
　京都金杯で予想したように、秋開催京都芝1600m(3勝C以上)では、最終追い切りが栗東坂路もしくはCW4F追いで4F目が最速になるラップを踏んだ馬が1着でした。京都金杯の1着馬は最終追いが栗坂で4F目最速ラップは踏めていませんでしたが、2着はこれに該当。ここも同じ予想方針で進めます。
　また、昨年の2歳新馬戦からグリーンチャンネルPOGドラフト会議で紹介した、美浦所属馬は美W6F83秒以下かつ3F38秒以下の追い切り(3F時計は追加)、栗東所属馬は栗坂4F53秒以下、2F24.9秒以下の追い切りとCW3F38秒以下の追い切りを消化している「将来性の高い」調教適性として評価します。
　◎ノーブルロジャーは最終追い切りが栗東坂路で4F目12.3秒で最速ラップを踏みました。主観的な評価をすると、川田将雅騎手が跨った最終追いの走りは自由自在。スピードコントロールを含めた操縦性が素晴らしいと感じる内容でした。12月31日の追い切りでは3頭併せでうち1頭に先着。これが吉岡辰弥厩舎の狙える追い切りパターンに該当しています。調教タイプは標準坂路主体で坂路のダブル最速に該当。そして、デビュー戦が将来性高い調教適性に該当しており、新馬戦程度のパフォーマンスでとどまるようなポテンシャルではないはずです。
　○フェリーニは最終追い切りが栗東坂路で4F目12.4秒の最速ラップを踏んでいます。1週前追い切りがCWでの3頭併せを最先着。これと最終追い4F目最速の組み合わせが橋口慎介厩舎の狙える追い切りパターンに該当していますし、1週前追いの4F51.2秒、2F22.9秒も狙える追い切りに該当。調教タイプは標準多め坂路主体ですし、デビュー戦が将来性高い調教適性に該当。最後まで本命を悩みましたが、初日の京都芝の傾向を見ていると、外枠は決して有利ではないと判断しました。
　▲メイショウサチダケは最終追い切りが栗東坂路で4F目12.7秒。坂路のダブル最速に該当していて、調教タイプは標準併用。大外枠はもちろん不利だと思いますが、それ以上に魅力を感じたのは、すでに京都マイルの重賞を経験していること。この枠ならむしろ思い切った競馬ができるはずです。
　△アルトゥームは最終追い切りがCW。6F追い切りでしたが、ラップはラスト1Fが11.4秒で最速になっています。ラスト3Fのラップの踏み方は藤岡健一厩舎の勝負調教に該当。トラックのダブル最速でもあり、距離延長に関しては心配ないと思っています。
　☆テイエムリステットは最終追い切りが栗東坂路で4F目12.0秒の最速ラップ。降雪の影響を受ける可能性がありそうなだけに、そうなって、力のいる馬場になれば、他が苦にする分、しっかり動けそう。レース当日の馬場状態次第で、もっと評価を上げないといけないかも知れません。
　注シトラールはデビュー戦で将来性高い調教適性に該当。今回はレース間隔があいて、圧倒的に追い切り本数が少ないのですが、最終追い切りの美Wではラスト1Fが11.5秒の最速ラップを踏んで、トラックのダブル最速に該当。このあたりの素質に期待です。
　注ウォーターリヒトは最終追い切りが栗東坂路で4F目12.4秒の最速ラップ。この枠でなければ、もっと高い評価をしたかった馬でもあります。
　注ケーブパールは最終追い切りがCW。ラスト1F最速ラップは踏めなかったものの、2Fが11.6秒を続けました。調教タイプは標準併用ですし、腹をくくって、差しに徹するようだとその末脚はここで通用するものがあると思います。