札幌芝1200mにベストな調教内容は前走の最終追い切りが馬なりで今回の最終追いが強めもしくは一杯に追われていること。これに次ぐ、ベターな調教内容は最終追いがトラック馬場でラスト1F最速ラップを踏むか、追い切り本数が標準以上の併用系統の調教タイプに該当すること。8月7日の3歳上1勝Cは前走最終追い札幌ダートで馬なりが今回最終追い札ダで強めのラスト1F最速ラップに該当した単勝11.6倍(5番人気)が1着でした。
　そして、昨年のキーンランドCは1週前追い切りが函館Wで併せ馬に先着していた3番人気が1着で、最終追い切りが札幌芝で速い5F時計をマークした馬が2着。前者が立ち回り適性、後者が今の札幌芝への適性を示すという意味で重要な調教内容だったと思います。
　◎ヴァトレニは前走の最終追い切りが馬なりで今回の最終追いが強め。ということで、まず、札幌芝1200mにベストな調教内容に該当しています。そして、1週前追い切りが札芝で併せ馬を追走して先着。ここ2週の追い切り内容は調教適性として文句なし。もちろん主観的にも素晴らしい動きを見せていたので、この馬しかいない、といった感じがします。
　○トウシンマカオは最終追い切りが札幌芝で併せ馬を先行して先着。5F時計が67秒台ということで、スピード的には高い評価ができませんが、調教タイプが馬ナリ平均併用は適性として十分。主観的には札芝が抜群に上手な印象を受けましたし、本命が負けるとすれば、この馬しかいないと思っています。
　△ヴェントヴォーチェは過去のキーンランドCの好走追い切りパターンとは違いますが、調教タイプが馬ナリ平均坂路主体。前走の凡走が不可解ではありますが、パワーのある走りができるので、今の札幌芝はフィットすると思います。