8R 香港カップ
シャティン競馬場 2,000メートル(芝)
3歳以上
発走予定時刻
日本時間12月8日(日曜)17時40分
【コース特徴】
坂は一応あるがほぼ影響はななく平坦、右回りの一周コース。
2000mコースはホームストレッチゴール地点から少し後ろに下がった位置からスタートで、最初のコーナーまでがかなり短く、内枠先行馬には極端に有利なコースとなっている。
スタート後すぐにコーナーに入るだけにペースは上がりにくく、ゆったりとしたペースで流れる展開になりやすいコース。
芝はいわゆる「洋芝」で、時計的には札幌や函館の感覚に近い。
直線の入り口から決勝線までは430mあり、京都競馬場の外回りより26m長い。
【レース特徴】
過去10年のスパンで見れば、日本調教馬5勝に対し香港調教馬5勝と、日本と香港が互角の実績を残している。だが今年は、地元・香港にレース史上初の3連覇を狙うロマンチックウォリアーという難攻不落の砦がいる。
レース質的にも右回り平坦コースの一周コースではあるが、どのようなレース展開になっても絶対的に強い馬がいるだけにどうやってこの馬に勝利するかを考えるレース。
そもそも、距離適性外の安田記念で全く他を寄せ付けずにあっさり勝ち切ったこの馬を適正距離で倒すことが出来るのかっていう話でなかなか考えにくいだけにここはやはり相手探しのレースとなるか。
【今年のレース展開予想】
逃げるのは11ウイングスパンが3番ゲートからならダッシュを生かし逃げる態勢になるだろう。
その後ろを1ロマンチックウォリアー、4タスティエーラ、9リバティアイランドがマークする形になる。あとは前走ロマンチックウォリアーの直後に付け追走した6ニングルニンバス。ここまでが先行勢になるか。
メンバー構成的にはあまりペースは速くならず、ロマンチックウォリアーが仕掛けるタイミングでペースが一気に上がると思われる。
長く脚を使えるロマンチックウォリアーとタスティエーラやリバティアイランドがどう戦うか。
正直イメージとしては、昨年のジャパンカップ。イクイノックスが早めに抜け出しリバティアイランドが追いかける展開がイメージされるがその距離を縮めることができるかどうか。
【最終予想】
◎ 01 ロマンチックウォリアー
現在芝でこの距離なら世界一強いのではとも思えるレベルのこの馬。日本に来てあっさり勝って帰っていった安田記念の走りは衝撃だっただけに、適正ど真ん中のこの距離で、抜け出したこの馬をだれが捕らえられるのかという話。
前走はジョッキークラブカップを0.6秒差圧勝。前哨戦を勝ち切り、調子の良さを維持してきている。
先に昨年のジャパンカップの時のイクイノックスを例に出したが、この馬に勝てるとしたらイクイノックスやドゥデュースを連れてくるしかないのではと思ってしまうだけに、この馬を本命にせざるを得ない。
○ 11 ウィングスパン
前走BCターフは5着。オブライエン厩舎2頭だしの内の一頭。
前走は得意の逃げパターンに持ち込めず、後方からの競馬になった割にラスト良く伸びてきて5着は立派な成績だった。
本来は逃げる馬なだけに今回はハナを取りに行くと思われる。
先行勢が少ないメンバー構成だけに53kgの斤量を生かし、自分のペースで進められれば面白い一頭になる。
▲ 04 タスティエーラ
天皇賞秋では復活の2着。スローの前有利の展開でこの馬の得意なパターンで粘りこんだ。
今回も同様のレース展開になりそうで、スローの前残りであれば十分可能性はある。
後半のロマンチックウォリアーが仕掛けて一気にペースが上がってもこの馬も同様の走りは得意。待ってましたの展開になると思われるだけにこのレースの適正は間違いなくある。しっかり馬券には入れていきたい。
△ 02スピリットダンサー
キラーアビリティも出走したバーレーンインターナショナルTで完璧な競馬をしたキラーアビリティを差し切ったのは強い競馬だった。
今回は後方からになるとは思われるが長く脚を使ってどこまで差してこれるか?
☆ 06 ニンブルニンバス
前走はロマンチックウォリアーの後方に位置付けて着拾いの競馬で3着。
同じ競馬をした場合、ガチンコでロマンチックウォリアーと戦ってつぶされる場合この馬に理が生じる可能性もある。
注 09 リバティアイランド
ロマンティックウォリアーはとてつもなく強いとはいえ、このロマンチックウォリアーに4月のQE2世カップでクビ差まで迫ったのもまた日本馬プログノーシスであり、日本馬たちも負ける気はないはず。
その日本馬の筆頭格がこの馬。2走前のドバイシーマクラシックでは前残り展開の中、出走馬の中で一番強い競馬をして1頭だけ別格の末脚を繰り出し3着。海外でも活躍できる力を見せた。
この馬が万全の状態で力を完璧に出し切れればと期待はしてしまうだけの馬であるだけに、前走の走るのをやめてしまった負け方は非常にショッキングだったが、やはり怪我からの長期休養明け万全ではなかったのだと思う。
改めてここに向けて仕上げなおして臨んだと思うが、調教ではかなり走るのを嫌がっている素振りも見せており、不安要素は高く2番人気では買いづらい。