エリキング。
　初めて買う馬。
　キスナ産駒の、牡馬。
　現時点で、良駒に見える。

　次走でと思い、待っていた。ディープインパクト系の正統派後継種牡馬キズナは、母父をしっかり”出して”くる。この馬の母父はハイシャパレル。サドラーズウェルズ系で芝の中〜長距離で王道をいけそう。スローペースで２連勝してきるが、重賞で多少ペースが上がっても問題はなさそうだ。むしろ消耗戦の方が、母父サドラーズウェルズの重厚さを生かせるかもしれない。

　デビュー２戦で素質は見せている。今回のレースぶり次第でクラシック候補になる。エビデンス・過去の似ている事例としては、ダノンメジャー、マイラプソディあたりが、野路菊Ｓからここで好走している。

　鞍上は、川田騎手。
　京都の馬場は外が良い状態が続いているが、今週から。Bコース→Cコースになる。それほど外差しを意識しなくてもいいかもしれない。それよりも『内回り』を意識したい。王道の正攻法で乗ってもらいたい。余計なことをしない競馬を。３番手前後でスムーズに。直線は、やや外目へ誘導したい。しっかり実力を出せれば、上位まで伸びてくる力があるはず。

　相手を少し、見渡してみる。
　前走でワンツー決着となった、ジョバンニ。「連続好走中のエピファネイア産駒」でここも格好をつけてきそう。今回もこの馬がライバルになる。

＜本島修司の競馬分析ワード＞

【馬単位】：2008年に本島が発案した概念。一般的な「このレース、どの馬が来るか」ではなく「この馬、どのレースなら来るか」という見方に切り替えること。馬１頭と真摯に向き合うための概念。

【良駒】：その種牡馬の「産駒らしさ」が濃く出ている馬。『信頼性』が見込め、『ポテンシャルの高さ』を測る目安のひとつにもなる。

【エビデンス】：本来は「根拠」という意味の言葉だが、似ているパターンや、似ている状況で「必然の好走が出来た過去の事例がある」という意味で使用している。