マスクトディーヴァ。
　ヴィクトリアマイル（３着）に続く、２回目の購入となる予定。
　ルーラーシップ産駒の、牝馬。
　良駒だ。

　ヴィクトリアマイルでは、モレイラが周囲を取り囲まれる中、なんとか馬群の切れ間を見つけて意地を見せてくれた。かなり厳しいレースをさせられたが、それでも実力の一端は見せていた。

　上がりの速い東京コースがそれほど向いているとは思えない。ルーラーシップ産駒らしく、急坂がほしく、阪神コースが走りやすいだろう。位置取りを間違えなければ中山も向くかもしれない。ただ、現４歳世代でリバティアイランドに継ぐナンバー２とも言える存在で充実の４歳シーズンに入っている。ここは”格好をつけてほしい”。

　エビデンス・過去の似ている事例としては、２０１９年、ヴィクトリアマイルで４着だった「４歳勢力の中心馬・ラッキーライラック」をこのレース（３着）で買った時に似ているだろうか。

　鞍上は、川田騎手。
　ここで、この馬の位置取りを「しっかり決めるレース」をしたい。ある程度の先行競馬も可能なはずで、無理に引っ張る必要はまったくない。ここは「差し競馬が追い込みにならないよう」に注意して、前が止まらない綺麗な馬場を、中団あたりでしっかりと走らせたい。

　相手を少し、見渡してみる。
　６歳の春シーズンに中身の濃い競馬をしたフィアスプライドが恐い。母父キングマンボの底力が効いており、タフな流れの競馬ほど力が出るタイプ。東京コースも合うようだ。

＜本島修司の競馬分析ワード＞

【馬単位】：2008年に本島が発案した概念。一般的な「このレース、どの馬が来るか」ではなく「この馬、どのレースなら来るか」という見方に切り替えること。馬１頭と真摯に向き合うための概念。

【良駒】：その種牡馬の「産駒らしさ」が濃く出ている馬。『信頼性』が見込め、『ポテンシャルの高さ』を測る目安のひとつにもなる。

【エビデンス】：本来は「根拠」という意味の言葉だが、似ているパターンや、似ている状況で「必然の好走が出来た過去の事例がある」という意味で使用している。