どデカいエンジンを積んでいる○ムルソーを筆頭に、前で流れに乗りたいタイプが多数。そのムルソーを目がけて各馬が動き、勝負どころでは激流になる可能性が非常に高い。◎ラムジェットの末脚が爆発する。距離延長とはいえ、行き脚がつかず、エンジンの掛かりも遅いタイプ。結果を出してきた千四やマイルより、序盤から中盤にかけてラップが緩む中距離の方がむしろレースはしやすい。父マジェスティックウォリアーは中距離指向が強く、母父ゴールドアリュールも１８００ｍ以上のＧ１で４勝の実績馬。血統背景や脚質から、距離が延びてさらにパフォーマンスを上げてくるはずだ。

　調教では左手前に変えても再び右手前に戻していることが多い。その点から直線右手前で走る左回りの方が現状では向くのかもしれない。しかし、右回りの調教でも手前の変換自体は実にスムーズで、しっかりと加速できていた。右回りが歓迎とは言えないが、大きく割り引く必要はないだろう。

　一時は米ケンタッキーダービーを目指していたほど厩舎の期待馬。ポイントの差で惜しくも出走は叶わなかったが、ここを目標に切り変えて熱のこもった乗り込みを消化。長めからしっかりと負荷をかけられて抜かりのない仕上げだ。癖を知る三浦の連続騎乗も心強い材料。末脚一閃をとくと拝見したい。