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【勢い重視】リリーバレロのポテンシャルと勢いを買いたい。祖母は桜花賞キョウエイマーチ、半妹マルシュロレーヌはダート交流重賞の超有望株。長期休養を二度余儀なくされ、まだ戦績は[4212]。今回が初の重賞挑戦となるが、二走前の高尾特別の1分20秒7、上り33秒4でOPレベルが見えている。トリトンSは、着差はわずかながら、おいでゝの消耗の少ない楽勝。474キロという前走の体重が求めていた理想形だろう。中一週になるがオツリは十分に残してあり、GIIIでも勝負になる才能の持ち主。

　対抗はギルデッドミラー、折り合えば首位有望。3歳春はアーリントンC2着、GI・NHKマイルCは3着に食い込んだ。古馬相手の中京記念は、激しい流れとパワー馬場に目を白黒。それでも0秒3差に踏ん張って見せた。ただ、常にテンションが高く、前走のリゲルSは大外枠で前に壁を作れず。14着と自滅したが、マイルより確実にピッチの速い7F。馬込みで脚がたまれば反転攻勢十分。

　ひとつ年下のシャインガーネットも、一歩間違えば暴走もある、操縦に神経を使うタイプ。しかし流れに乗ったファルコンSは鮮やかな一気差し。1400mのスペシャリストになるうる好素材だ。スンナリ先手ならイベリス。阪神Cは0秒5差、時計は1分20秒2。アーリントンCを勝った頃のリズムを思い出したか。発馬機膠着には頭が痛いが、ポンと出ればアイラブテーラーの地力。乱戦の叩き合いになればブランノワール。ビッククインバイオも7Fなら右回りでも連下圏内。