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【6月の阪神を待っていた】梅雨は目前、3回阪神はふたを開ければパワー馬場。加えてハンデ戦、モーヴサファイアは、梅雨時の牝馬GIII戦を待っていた。2歳7月の中京マイルで新馬勝ちをはたし、2勝目のあすなろ賞は2分0秒0で楽勝した好素材。

　休養がちでオープン到達まで幾度か踊り場も経験したが、但馬Sは後続を0秒5と突き放す楽勝を果たし、本格化をアピール。阪神開催はラスト1F・12秒台の決着が大勢をしめ、瞬発力というよりこの馬の持ち味であるパワー勝負が濃厚。ノドにやさしい雨も降った。

　相手も上り馬センテリュオ。祖母はエヴリウィスパー、近親はトーセンジョーダン。晩成配合だけにオープン再昇級に少し手間取ったが、昨夏の小倉・都井岬特別では1分57秒6という快記録をマーク。前走の下鴨Sはスローの上り勝負とはいえ、並ぶ間もなく上り32秒8で一気差し。466キロに増量し、身のこなしは迫力満点。

　割って入ればスカーレットカラー。3歳春GIII・フェアリーSS2着歴もある実力派。前走のパールSは、残り4Fを推定11秒台で走破、1分45秒3で後続を楽に振り切った。55キロを背負うが、フローレスマジックも好調。体質が強化したこともあり、前回の福島牝馬Sは勝負どころで自ら動き出し、しっかり2着は確保した。

　ダンサールは51キロなら、スケールの大きな一か八かの走りが期待できる。ランドネの粘り込み、レッドランディーニの強襲など、連下は手広く。