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天皇賞(秋)

10/27(日) 東京 芝2000 3歳上オープン (国際)(指定)定量

丹下日出夫の予想

券種・買い方 組み合わせ・点数・購入金額
馬単(1着流しマルチ)  1着 | 10
相手| 2, 4, 5, 6, 9, 14
12通り 各300円
3連単(1着2着流しマルチ)  1着 | 10
2着 | 2
相手| 4, 5, 6, 9, 14
30通り 各100円
3連単(1着2着流しマルチ)  1着 | 10
2着 | 9
相手| 2, 4, 5, 6, 14
30通り 各100円

コメント

【唯一無二】サートゥルナーリアが唯一無二の存在となる。3歳春は、ギリギリながらも無敗の4連勝で一冠目の皐月賞を奪取。続くダービーも1・6倍の断然の1番人気に支持された。しかし発送時刻が近づくにつれテンションが上がり、痛恨の出遅れ。特異な前残りの馬場も大きなファクターとなったが、伸びひと息の4着に泣いた。敗因はなんだろう。今思えばダービーは、蓄積疲労に加え、鞍上もこれほどの大観衆の中での競馬は初めて。3-4コーナーで一気に押し上げるか、末脚を活かすか。さすがのレーンも、異様な緊張感に、操縦の腕が硬くなってしまった。

 しかし、馬体造りの精度を一段高め、秋シーズン緒戦の神戸新聞杯は直線入り口ではもう先頭。2400mという長丁場を走り、ラスト4F・11秒8-10秒8-10秒2-11秒3という、競馬史上でもめったにお目にかかれない仰天のHラップを計測。どんな相手がこようとも、唯一無二の瞬発力と持久力を数字として示した。ダービーはスタンド前発走だったが、2000mは離れたポケットからスタート。イレ込み防止のため、直前まで耳袋(メンコ)を着用するなど工夫も考えているという。本来スタートは上手。すかさず好位を奪い、欧州きっての名手スミヨンが、まずは隣枠から、ひとつ前めを進むダノンの呼吸をはかり馬体を併せ、アーモンドの気配が近づいてきたら一気に追い放つ――神戸新聞のラップ通りなら、後続は誰も追いつけない。

 対抗はアーモンドアイ、歴史に残る真っ向勝負を所望。紐解けば、桜花賞を1分33秒1・上り33秒2で制圧、昨年のジャパンCは脅威の2分20秒6、赤いレコードランプが灯った。本年春はドバイターフを悠々完勝。マイルから12Fまで、自在のレースでGI5勝をもぎとってきた。安田記念はスタート直後痛恨の不利。クビ・ハナの3着に敗れたが、進路確保に難渋しながらも32秒4で猛追。「この馬の強さを改めて再認識できました」というレース後のルメールJのコメントを、ファンも納得の思いで受け止めている。4歳秋、賢い牝馬はふと、競馬に怠惰になり脂肪をため込んでしまうケースもあるけれど、一週間前追い切りで攻め、直前は前脚を高く深く掻き込み、背中と後肢も緊張感をもって力強く連動。肌艶も冴え、ネーミングの瞳の輝きも常と同じだ。木曜発表の体重は483キロ、太くもなく細くもない。

 ダノンプレミアムは二強に限りなく近い三強候補。二頭を負かせるだけの記録も保持している。紐解けば本馬の起点は東京マイルのサウジアラビアRC。1分33秒0という2歳レコードをベースに、朝日杯FSを1分33秒3で楽勝。桁の違うスピードで2000mの弥生賞金鯱賞も圧倒したが、二走前のマイラーズCの上り3Fは推定10秒9-10秒3-11秒1(32秒3)。超高速ラップで他馬の追撃をはねのけている。安田記念はアクシデントに巻き込まれ、まさかの16着に沈没したが、秋は10Fの天皇賞とういスケジュールと仕上げに狂いはない。漆黒のファイター、パドックのチャカ付きとテンションの高さは、あまり気にしないほうがいい。

 ワグネリアンも是が非でも一角崩しに参戦したい。紐解けばダービーは、ラスト4Fめから一気に11秒7に突入。上り3F11秒2-11秒2-12秒2(34秒6)という、瞬発力と持久力の両方を求められるHレベル決着を好位差し。過去十年ではドゥラメンテに次ぐ当時第二位の、2分23秒6というタイムでGI戴冠を果たした。春の大阪杯は体調ひと息。札幌記念を境に体調は急上昇したが、落鉄のアクシデントが痛く、四肢を十分に伸ばし切れないまま4着に終わった。ただ、依然体調はいい。東京は2戦2勝、左回りはフットワークと加速がスムーズだ。大阪杯優勝以降、もどかしい競馬が続いているが、

 スワーヴリチャードは、今回は久しぶりに馬体に張りと膨らみがあり闘志も旺盛、横山典Jという切り札が加わった。ふたを開ければその位置から来るのか――4番の好枠からするりと積極策か追い込みか。大胆なメニューを組んでも許される立場にある。ユーキャンスマイルも6番枠なら渾身のイン強襲がある。左回りは新潟2200mに2分10秒9、新潟記念は上り33秒6で馬場のど真ん中によせ襲に成功。ダイヤモンドSは3600mを走って上がりは33秒4。東京コースはGIに確変する。アエロリットは、レコード決着となった安田記念をクビ差2着に奮闘。毎日王冠を異なるラップ構成で二年連続して1分44秒5-6という快記録で1・2着。56キロと1F延長がデリケートだが、後続たちがお互いを牽制。緩ペースの上り勝負になれば、あわやのシーンを演出できる。

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