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ジャパンC

11/27(日) 東京 芝2400 サラ3歳上オープン (国際)(指定)定量

丹下日出夫の予想

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【牝馬による頂上決戦】凱旋門賞馬のレコードを約20年振りに塗り替えた、デインドリームを筆頭に、スノーフェアリーも含めると、同1着、2着、3着馬が揃って来日を果たした。凱旋門3着のスノーフェアリーは、その後エリザベス女王杯を連覇。イン一気の爆発的な末脚は記憶に新たらしいが、デインドリームは、そのスノーフェアリーさえ子供扱い。人気薄という気楽な立場もあったにしろ、道中は16頭立ての中団の内。牡馬の激しいプレッシャーにもどこ吹く風で折り合い、直線入り口では、先行勢の脚色や馬群がばらけるのを、ひと呼吸待つ余裕と瞬発力で、2分24秒4のレコード。2着のシャレータにつけた着差は0秒8。勝った馬は、いつも強く見えるものだが、デインドリームの瞬発力は、桁が一つ違う。ちなみに従来の凱旋門のレコードホルダーは、種牡馬として日本にも輸入されたこともあるパントレセレブル。同2着のピルサドスキーは、BCターフ、JCを貫禄勝ちを果たしている。旅装を解き、2週間にも満たない17日に、東京競馬場で8ハロン・107秒台の猛稽古を軽々と消化。世界を席巻した鋼の肉体と精神力を強烈にアピール。シュタルケに導かれ、直線中ほど、スパリと抜けだすシーンが目に浮かぶ。高速決着、瞬発力勝負なら、もちろんトーセンジョーダンも負けてはいない。前走の天皇賞は、1000m通過が56秒5という、結果、底力勝負に恵まれたとはいえ、従来の記録を1秒1短縮する1分56秒1のレコードには脱帽。思えば、ジョーダンの能力の原点は、東京2500m・アルゼンチン共和国杯の2分30秒0。本来は2400mのミドルディスタンスでこその馬。中間の調整振りをみると、レコードの反動も、なんとか抑えられている。ただし天皇賞は、超Hペースゆえに、何頭かの“負け組”にも、巻き返し・前進の余地を内包している。ブエナビスタは、その代表格。前回は、八分の造り。万全ではないゆえ、苦し紛れにインに潜り4着に沈んだものの、しかし、前走後は、先週に一杯、土曜日に6F追い。直前は単走でリズムを確かめるだけと、攻め馬過程も本調子を告げている。ひと叩きの上積みを考えれば、今度はトーセンとは五分以上。岩田も迷いなく、堂々外を振り回しても好勝負できる。ブエナ以上に目を引いた負け組は、トゥザグローリー。久々、17番枠という不利な外枠から見せ場を作って5着。Hペースを早々に仕掛けて6着のエイシンフラッシュの内容も優秀だが、内外のロスを考えれば、トゥザを上位に取りたい。稽古でも僚友トーセンを連日アオっている。最速の上がりで3着突入のペルーサも、もちろん圏内。ヴィクトワールピサも間に合った。

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