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ジャパンC

11/27(日) 東京 芝2400 サラ3歳上オープン (国際)(指定)定量

高橋学の予想

券種・買い方 組み合わせ・点数・購入金額
ワイド 5-13 1点 1000円  40.9倍 
想定払戻:40,900円
ワイド 5-16 1点 1000円  79.9倍 
想定払戻:79,900円
馬単 13→16  1点 4000円 
馬単 16→13  1点 4000円 

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 過去30回から「消える馬」「残る馬」をチェックしてみよう。H14年は中山2200mで実施。なお、グレード制開始以前のG1級・G2級・G3級重賞をそれぞれG1・G2・G3に含んでいる点に注意。

1.ジャガーメイル……前3走内に連対歴のない日本馬は[0-0-2-47]。S61年ミホシンザン(日経賞6着→毎日王冠3着→天皇賞3着)が4番人気3着、H15年ネオユニヴァース(宝塚4着→神戸新聞3着→菊花賞3着)が2番人気4着など人気馬も連対できず。

2.ブエナビスタ……日本の牝馬は[1-5-3-23]で、馬券になった9頭はすべて前3走内に1着歴があった。前走でG1戦3着内・G2戦1着の好走ない日本牝馬は[0-0-1-13]。

3.ローズキングダム……天皇賞秋で10着以下大敗(降着を除く)だった馬の同年のジャパンC成績は[0-0-0-20]。H7年ナリタブライアン(天皇賞0.6秒差12着)が1番人気6着と巻き返しならず。

4.オウケンブルースリ……前4走内に1800m以上のレースで着順掲示板を外す6着以下が2回以上あった日本馬は、前走G1戦連対馬を除き[0-0-0-61]。H10年ユーセイトップラン(8→4→12→Ar.1着)、H12年マチカネキンノホシ(2→11→8→Ar.1着)、H15年アクティブバイオ(7→8→7→Ar.1着)といった前走アルゼンチン共和国杯勝ち馬も近走の安定を欠き馬券圏外に去っている。他に、3・6・10番馬も該当する。

5.トレイルブレイザー……前3走内に条件戦使用歴があった馬は[1-0-2-9]とさすがに好走例は少ないが、H20年4歳スクリーンヒーローが「OP戦2着→条件戦2着→アルゼンチン共和国杯1着」のローテで斤量4キロ増もなんのその9番人気1着と穴馬券を演出しているように、フレッシュな勢いに要警戒。また、過去10年、前2走とも連対をはたしていた日本馬のうち、
 (a)前4走内にG3以下の下級戦で連対を外したことがないこと
 (b)前2走は、牝馬限定戦を除く年内の日本戦を含んだレースを使用
 (c)5歳以下のフレッシュな年齢であること
 (d)2200-2600m戦で2勝以上と距離不安がないこと
 (e)左回りの芝(H14年中山開催は右回り)で勝っていること
 (f)前走から3か月以上の間隔を開けていないこと

 以上の6項目を満たしていた好調持続馬は[2-2-3-0]。

6.トゥザグローリー……前々走にG1・G2戦での連対歴がなく、前走連対外かつ0.6秒以上敗退の日本馬は[0-0-3-60]。類似馬でH5年ライスシャワー(4走前に日経賞1着、前2走「G3戦3着→天皇賞秋0.7秒差6着」)が伏兵視も14着。

7.ペルーサ……前走天皇賞3着時、レース最速の上がり33.9秒駆使は脅威だが、昨年のジャパンCでもレース最速33.5秒を駆使して届かずの5着。2走前あるいは3走前に牡馬57キロ以上、牝馬56キロ以上を背負ってのG1戦連対、G2戦1着歴がなく、前走天皇賞秋で連対を外していた芝5勝以下馬は[0-0-2-27]。ペルーサは2400m以上G1戦で、ダービー6着、ジャパンC5着、有馬記念4着、天皇賞・春8着と連対がなく、血統的には距離延長歓迎のクチだが、勝ち味の遅さから直線で馬群をさばき切れない可能性のほうが大きい。

8.ヴィクトワールピサ……2か月以上の休養馬は[0-0-0-23]。いくら仕上がりが良くても、それは他馬も同様で、実戦から遠ざかっていたのは厳しい。H1年、前走9月のG1戦6馬身圧勝の英国イブンベイが4番人気6着・H14年、前年のジャパンC馬で前走4月天皇賞・春2着のジャングルポケット3番人気5着・H18年、前走7月の英国G1戦キングジョージ3着のハーツクライが2番人気10着と人気馬が期待を裏切っている。

9.サラリンクス……ジャパンCを勝ったヨーロッパ馬8頭の芝2400m持ち時計はすべて2分30秒を切っており、30秒台の馬での連対はS59年ベッドタイム(2分35秒4)、S61年アレミロード(2分33秒2)の2着があるのみ。芝のレースを10回以上使い、3勝以下かつ連対が4回以下の馬は[0-0-0-7]。

10.キングトップガン……8歳以上の高齢馬は[0-0-0-10]。H15年のジャパンC勝ち馬タップダンスシチーも、H17年8歳時には1秒差の10着。また、前2走とも1600m以上戦で連対を外していた6歳以上馬は[0-0-1-34]。

11.ミッションアプルーヴド……前2走とも1800m以上のレースを使用し、ともに斤量59キロ以下で連対を外していた外国参戦馬は、3走前にG1戦連対、G2・G3戦1着歴があった馬を除き[0-0-2-14]。

12.ウインバリアシオン……前4走内に2000m以上のG1戦で勝ち歴がなく、前2走とも敗退の3歳馬は[0-0-0-28]。S60年の皐月賞菊花賞3着サクラサニーオーが10着、H5年の凱旋門賞2着ホワイトマズルが2番人気13着、H11年の菊花賞3着ラスカルスズカが4番人気5着、H16年のダービー2着ハーツクライが3番人気10着、菊花賞2着ホオキパウェーブが16着、H17年の皐月賞3着、菊花賞2着のアドマイヤジャパンが4番人気11着、H21年のダービー2着リーチザクラウンが5番人気9着、昨年の天皇賞秋2着のペルーサが3番人気5着とことごとく人気馬が敗退している。

13.デインドリーム……前走圧巻のレコード勝ちだが、はっきり言って時計云々はナンセンス。ヨーロッパ競馬で比較的時計の速いイタリアを基準にみてみると、同馬は5走前にサンシーロ競馬場オークスを2分15秒3で勝っているが、93年、同競馬場ダービーを2分24秒5で制していたホワイトマズルジャパンCで2番人気13着。一方、02年、同競馬場ミラノ大賞を2分24秒9で制していたファルブラヴジャパンCで9番人気1着。日本でも、前走天皇賞・秋レコード勝ち馬が7頭も出走して[1-0-2-4]の成績。走破時計だけでスピード競馬への対応能力を推し量るのは危険。注目は着差パフォーマンス。凱旋門賞出走のその年のジャパンC成績は[4-2-3-36]。連対した6頭のうち5頭までが前4走内に重・不良馬場以外のG1・G2戦で2馬身差以上の快勝歴を持っていた。その快勝歴がなかった人気馬で、H2年ベルメッツが1番人気7着・Hホワイトマズルが2番人気13着・H6年アップルツリーが3番人気14着・H8年凱旋門賞エリシオが1番人気3着・H21年コンデュイットが3番人気4着などことごとく連対を外していた。今回のデインドリームは、時計プラスの快勝歴が何よりの買い材料だ。

14.シャレータ……外国参戦3歳馬は[2-4-1-31]で、このうち3勝以下馬は[0-0-1-8]。

15.エイシンフラッシュ……その年に3戦以上レースを消化して未勝利だった日本馬のうち、前2走とも連対を外していた馬は[0-0-1-18]。H14年、エアシャカール(その年、大阪杯2着→金鯱賞2着→宝塚記念0.3秒差4着→天皇賞秋0.3秒差4着)が7番人気12着。

16.トーセンジョーダン……その年の秋の天皇賞勝ち馬のジャパンC成績は[3-4-4-9]。このうち、
 (a)前3走内にG1宝塚記念不使用の牡馬は×
 (b)前3走内に1800m未満のレース使用がある馬は×
 (c)4着以下の着外が10回以上ある馬は×

 以上の3項目をクリアしていた馬は[3-2-2-0]。3着2回は、H15年「重馬場が応えた」(=ペリエ騎手)シンボリクリスエスとH19年「内外の差が出た」(=武豊騎手)メイショウサムソン

■狙い……◎は凱旋門賞デインドリーム。過去10年、凱旋門賞勝ち馬のうち5頭が、凱旋門賞を最後に引退しており、その臨戦態勢からもジャパンCオマケ的要素が感じられなくもないが、時計以上の圧勝パフォーマンスは魅力十分。

○は上昇度でトーセンジョーダン。古馬になってからの6勝はすべて着差が2馬身差未満と派手さはないものの、H10年以降、ジャパンC良馬場時、東京芝コース(H14年中山開催除く)を2回以上走って連対を外したことがなかった馬は、前走0.6秒以上敗退や前走牝馬限定戦着外(4着以下)の馬を除き[4-3-1-0]で、トーセン東京芝[3-1-0-0]の相性の良さは買い。

▲は次走G1香港ヴァーズ出走予定の人気薄トレイルブレイザー。持ち時計2分23秒6は出走メンバー2位で、展開不問の柔軟さが魅力。

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