月曜日に降った雨の影響で火曜日の大井競馬場は不良馬場。大井の馬場の回復速度を考えると帝王賞が行われる水曜も重で脚抜きのいい馬場が予想される。持続力に加え、ダートなりの瞬発力が求められる馬場と言っていいだろう。そこで人気馬の本命は◎オメガパフューム。フェブラリーＳは当時の見解でも示した通りにコース不適で凡走、前走もさすがに59キロはキツかった。ただ、デビュー以来、稍重でメンバー中最速の上がりを連発。不良のシリウスＳでも早めにポジションをあげる厳しい競馬を強いられながらもメンバー中２位も上がりをマーク。さらに今回と同じ大井2000mで行われた東京大賞典もメンバー中最速の上がりで制するなど、スピード寄りの馬場適性、さらにコース適性も兼ね備えている。脚質と鞍上のタイプもぴったりで、早めに前を射程圏に入れる競馬で勝ち負けまで見込める。

またそれと同タイプなのが穴馬の本命◎ミツバ。強い競馬を見せたかと思えば、大きく凡走するなど、一見つかみどころのないタイプに思えるが、脚抜きのいい馬場ではメンバー中上位の上がりをコンスタントにマーク、安定して上位に走ってきている。軽いスピード馬場を得意とするのは戦績からも明らかで、さらに京都のようにどの馬も加速しやすいコースより、小回り、コーナーがキツめのコースのほうがスピードが持続する（立ち回りがうまく、器用なタイプ）。おそらく◎オメガパフュームより前での競馬になるだろうが、抜け出しのタイミングひとつで出し抜けも十分に考えられる。

相手筆頭にはこれまた速い上がりが魅力の▲チュウワウィザード。人気馬の本命同等の能力の持ち主だが、最内枠、そして大井での実績を踏まえて３番手の評価とさせていただいた。
あとはややスピード不足も復調が感じられ、展開的にも粘りこみがありえる△アポロケンタッキー。
☆インティに関しては実績は認めるものの、フェブラリーSは展開が向きすぎ、東海Ｓも先行有利のコースで気分よく行けたのが大きかった。一見、強い競馬を続けているように見えるが、条件戦時代から負荷の軽いレースばかりで強く見えるという見方もできる。今回は後ろから突かれる展開で、さらに初距離の2000m。過去の競馬ぶりから距離不安も感じられ、プラスになる条件が見当たらない。あって３着までの評価とした。