ナチュラルライズの3冠が濃厚に見えるが、馬券的にはそれでは面白くない。全日本2歳優駿でハイ(HH)ペースを専攻しながら前に行ったミリアッドラヴ・ハッピーマンを交わせなかったのは距離適性の差もあった。それから京浜盃・羽田盃は先行策からの抜け出しで2着馬には1秒2・1秒0差の完勝。先行しながらもメンバー中最速の上がりを使うのだから、後続は届かない。前走の東京ダービーは平均(M)ペースで逃げての0秒5差。逃げてメンバー中2位の上がりで押し切ったのだから強かった。

　ナチュラルライズを負かせるとしたら、未対戦の馬。

 

ｂ

　ナチュラルライズとは未対戦。前走の不来方賞は平均より少し遅いペースで逃げ、不良馬場もあって好時計勝ち。同じだけ走ればナチュラルライズ相手でも勝ち切ってもおかしくない。強調したい点は前走時計の速さもそうだが、サンダースノー産駒であるという点。サンダースノー産駒は現4歳世代から走っていて、昨日のレディスプレリュードでも圧倒的1番人気に支持されながらも出遅れて2着に来たテンカジョウと同じ。サンダースノー産駒の大井2000mは2戦1勝・2着1回と2度しか例がないので、たまたまかもしれないが連を外していない。

　3/11大井11R 25スターバーストC：ベルグラシアス (5番人気2着)

　6/10大井10R万緑特別：レライタム (1番人気1着)

サンダースノー自身はドバイWCの連覇やUAEダービーで日本のエピカリスにも先着していた馬で、1400m〜2000mで活躍した馬。ドバイWCを連覇した時が4歳・5歳。で、日本での産駒成績を見ると

 

[サンダースノー産駒の中央競馬]

2歳：勝率6.2%・連対率9.3%・複勝率14.4%　単回84.6円・複回54.1円

3歳：勝率8.6%・連対率15.6%・複勝率22.4%　単回119.6円・複回81.1円

4歳：勝率12.3%・連対率23.3%・複勝率30.1%　単回73.0円・複回88.2円

 

[サンダースノー産駒の地方競馬]

2歳：勝率12.6%・連対率25.3%・複勝率40.2%　単回62.4円・複回71.7円

3歳：勝率12.3%・連対率23.7%・複勝率34.7%　単回45.5円・複回63.7円

4歳：勝率13.5%・連対率24.7%・複勝率36.5%　単回63.7円・複回67.9円

 

地方はレースを狙って使うというよりも連闘や中1週・中2週でレースがあれば使うというケースが多いので、参考程度にはなってしまうが、若干ではあるが3歳よりも4歳の方が成績(率)が良い。

見ていただきたいのは上段の中央の成績。狙って使っている分もあってか、2歳よりも3歳、3歳よりも4歳の方が成績(率)が良い。これの意味しているところは3歳から4歳にかけて成長しているという事なのだろう。3歳も終わりが近づいて来ているこの時期、サンダースノー産駒の成長という事を考えると、ナルカミもさらにパワーアップしている可能性は十分ある。