北海道という立地柄か、地方競馬上のなかでも大きなコースで、1800mは外回りコース使用して１周するレイアウト。急坂のない中山ダ1800mと思えばイメージしやすいか。直線の長さも中山約308m、門別約330mと同程度。基本的には外の逃げ馬が有利なコースだが、２歳馬にとってはタフな1800m戦で、メンバーレベルも高いために、このレースは差し馬の台頭も目立つ。

また、北海道所属馬がやたらと強いレースで、ほかの地方交流重賞のようにJRA所属馬だけ買っておけばオーケーとはならないので要注意だ。

また、門別競馬場も今年からオーストラリア産の砂を導入しており、以前よりさらにスタミナが要求される馬場。渋ったダートでもその傾向が出ており、おそらく重馬場での施行となるだろうが、スピードよりもスタミナを重視した布陣で臨みたい。

それを踏まえて穴馬の本命は◎ブラックバトラー。デビュー戦では2着馬に2秒もの大差をつけて勝利したのだが、それもそのはず。同馬は道中でずっと速いペースを維持したまま逃げ切っており（平均1ハロン13秒2）、勝ちタイムの1分52秒7も非常に優秀（△ティントレットもデビュー戦で1分51秒5をマークしているが、こちらは以降のレースでゲートが悪くなっており△まで。一方の◎ブラックバトラーは2戦目で1分50秒8をマーク）。

この時期の2歳馬にとって非常なタフな条件で、消耗戦となる1800mでは同馬のような速いペースで押し切る持続力は非常に大きな武器で、差し馬の台頭に注意を払いつつも、押し切り勝ちを期待したい。