・馬場について

　大井では10月に砂の入れ替えがなされ、砂厚も8cmから10cmへ変更。以前と比べて時計が掛かりパワーが要求されるようになっている。この馬場変化をどう予想に織り込むかがで重要なポイントになるのは間違いない。

　一般的に考えれば、夏場までの高速馬場で先行して粘り込んでいたような馬は下げ、差し損ねていた馬を上げて考えるのが良いだろう。そして、馬格のない非力なタイプを下げ、馬格のある馬を上げるのが良いだろう。

・展開について

　ハナを狙ってきそうなのはラプタス、モズメイメイ、ジャスティン、ダンシングプリンス。バスラットレオンも前々には来るが、モレイラ騎手なら逃げ争いに加わることはなさそう。イグナイターも控えて競馬できる馬だ。最終的にどの馬が先手を取るにせよ、3角まで主導権争いは続く見込みで、今の馬場なら最後の直線で非常に上がりが掛かる展開になると見る。先行馬と中団以降の馬群が離れる可能性もあり、そうなれば外々を回る馬は不利になる。

・出走馬について

　ギシギシはとても良い馬で能力だけならJRA勢にも見劣りしないが、ゲートに難があるため最内枠はマイナスか。今回は狙い辛い。

　ケイアイドリーは前走東京盃は参考外。そもそも道悪実績が少ない馬であるし、流れにも乗れなかった。前が飛ばしていくような展開になれば、その後ろの馬群の前にいそうなこの馬が恩恵を受ける。ここは絶好のチャンスと見る。

　リュウノユキナは馬場不問の大井巧者だが、タフな馬場よりはスピード馬場が合っている印象。今回は内にケイアイドリーがいるため前走よりポジションが一列下がるかもしれない。今回は上位争いまでと見る。

　イグナイターは内外に逃げ馬がいるから序盤の立ち回りがカギとなりそう。1200m自体は問題なく、すんなり好位なら勝ち負け。

　リメイクは実績が一枚上手の馬。順当なら勝ち負けだが、馬場は以前の高速馬場の方が合っていたようにも思う。

　ダンシングプリンスは久々がどうかだろう。大外枠自体は悪くないものの、先行争いを制したとして休み明けでどこまで息が持つか未知数だ。