最近10年の優勝馬は、ダート無敗馬６頭、北海道２歳優駿１着馬２頭、４戦３勝３着１回の平和賞１着馬１頭、３戦２勝のもちの木賞１着馬１頭。一方、ＪＢＣ２歳優駿（北海道２歳優駿）１着馬は８、１、１、２、５、９、10、９着、兵庫ジュニアグランプリ１着馬は８、１、３、10、２、５、７、４着、鎌倉記念１着馬は５、10、６、６、11、12、５着、平和賞１着馬は５、３、７、１、７着、ハイセイコー記念１着馬は７、７、４、３、７、１、11着とタイトルホルダーが意外に苦戦している。

一昨年は４戦４勝の船橋・アランバローズが５馬身差で圧勝しているが、前走のハイセイコー記念を１分40秒８で制していた馬。前走で川崎1600ｍを経験させてきたとはいえ、船橋・ハセノゴールドはやはり見劣る。ダート３戦３勝のオマツリオトコは、前々走で左回り、前走で地方の馬場を経験。関西遠征で結果を出してきた点は評価できる。昨年の２着馬コンバスチョンもヤマボウシ賞１着、兵庫ジュニアグランプリ２着からの臨戦。２戦２勝のペリエールは、昨年の優勝馬ドライスタウトと同じオキザリス賞からの臨戦。三代母がムーラン・ド・ロンシャン賞馬スキーパラダイス、前走は武蔵野Ｓと同日だったとはいえ福永騎手が騎乗。シャドーロール着用ながら、16頭立て２番枠から好位差しとデビュー２戦目としては収穫の大きい内容だった。兵庫ジュニアグランプリは２、３着が鎌倉記念２、３着馬とレースレベルに疑問が残るものの、ヤマボウシ賞、オキザリス賞とも２着はスクーバーで力関係はほぼ互角と見て良いか。

15年２着のレガーロ、18年１着のノーヴァレンダは２連勝でもちの木賞を制していた馬。今年のデルマソトガケも母が関東オークス馬の社台ファーム生産馬で注目度は高い。なでしこ賞組は15年１着のサウンドスカイ１頭、ダート３戦３勝で次走の兵庫ジュニアグランプリを制していた馬。今年のコパノハンプトンの半兄ハッピーグリンは社台ファーム生産馬で全日本２歳優駿９着、３歳時にジャパンＣ７着。やや強調材料には欠けるものの、母はアグネスタキオン×ブライアンズタイム×Nijinsky×Mr. Prospectorという血統。ノーマークにもできないだろう。

スペシャルエックスをもの差しにした単純な比較ならば、オマツリオトコと互角の評価ができる馬体成長中のヒーローコール、前々走の２着馬エイシンケプラーは盛岡・南部駒賞を制覇、ＪＢＣ２歳優駿はスタート直後に躓いて離された最後方からとなったものの、勝ち馬を上回るメンバー中最速の上がりで挽回してきたリアルミー、２〜５走前はＪＢＣ２歳優駿２着馬ベルピットとの一騎打ち、３〜４角で６番手と揉まれる競馬になったＪＢＣ２歳優駿でも渋太く盛り返してきたオーマイグッネスを穴馬候補に。