キャプテンキングのスピードと完成度が、3歳の現時点では抜けている。南関東転厩前に勝ち星をあげた、東京1400mのタイム・1分24秒9は、同週の古馬500万を1秒7も上回る快記録。続戦となったヒヤシンスSは、重め残りのぶん伸びひと息の5着に終わったものの、ステップレースの羽田盃を余裕綽々に一気逃げ。母の兄ワイルドワンダーは、アンタレスSなど重賞3勝。血統的にも一本芯が通っている。坂コースの中山1800ダートにも2着歴があり、1F延長の2000mでも脚色が鈍ることは考えにくい。

　ヒガシウィルウィンは羽田盃2着。着差はわずかコンマ1秒、数字だけを見ると逆転可能にも映るが、ゴール前は逆に突き離されている。思い切って外から被せるようにして早めマクリでないと活路が見いだせないか。ただ、マクリは両刃の剣。動いた自分が先に、逆にアゴがあがってしまうようなら、同レース3着のキャンドルグラスが急浮上。叩き三戦、連続騎乗の赤岡も、追い出しを工夫してくる。同5着のクラキングスも、まだ上がり目はある。ブラウンレガートは、いかんせん熱発明け。東京湾C経由のソッサスブレイは、戦績的に突き抜けるまではどうか。