◎カジノフォンテンは前走の内容が秀逸。年明けの川崎記念から500mの距離短縮。もともと中距離で好走していた馬だけにこの一気の距離短縮は決してラクではなかったはずだが、そのレースを58キロを背負って１分38秒１の好タイムで勝利。これは去年のかしわ記念の勝ちタイム１分38秒６を含め、近５年のかしわ記念と比較しても最も速い時計。距離短縮でこの時計を出せるなら、この距離もまったく問題ないだろう。しかも道中で計時したラップの推移もラスト４ハロンから加速して11秒台をマーク。他馬の脚をなしくずしに使わせる美しいラップで、今回はひと叩きされてさらにパフォーマンスを上がることを考えると、人気馬の本命に推すのは当然だろう。

この◎カジノフォンテンと人気を分けているのがJRA所属のカフェファラオ。前走のフェブラリーSは好位から押し切るないようで勝利。チャンピオンズＳ６着から巻き返したわけだが、このフェブラリーＳをどう評価するのかが今回のキモでもあるのだが、パフォーマンスとしては決して高くはないというのが正直なところ。当日は３歳オープンのヒヤシンスＳも行われていたが、フェブラリーＳも含め内有利は明らかな馬場で、外を回した馬はほぼ全滅。ヒヤシンスＳで差して勝った馬も内をすくってきた馬だ。加えて世代交代、有力馬回避でメンバーレベルも低調。
◎カフェファラオ自身、ジャパンダートダービー以降のパフォーマンスは低調で、やや早熟の懸念も拭いきれず、今回は△までとした。

そして穴馬の本命が◎ソリストサンダー。フェブラリーＳは外が伸びない馬場で凡走してしまったが、逃げ馬多数、ハイペース必至のこのレースなら巻き返す可能性は十分だ。今回は初の地方競馬場となるが、小回りでの走りっぷりからもキツいコーナーは問題なし。大駆けを期待したい。