マルシュロレーヌの地力突出に異論は立てづらい。ＪＢＣレディスクラシックは伸びあぐねてファッショニスタの押し切りを許したが、かなり時計の速い決着。今回、湿った馬場が残ったとしても、2100ｍに距離が伸びるのと、サルサディオーネに真っ向から鈴をつけに行ってペースアップを図るライバルも見当たらないことから、サルサディオーネが自らハイラップで飛ばすことを選択しなければ平均ペースあたりに落ち着くだろう。それで中央から連有力な内枠２頭で相手も決まってしまってはあまりに安い。多少連荒れが起こることを前提に考えるのであれば、サルサディオーネの先行残り目（これとて安そうだが）か、転入初戦グランデストラーダが好位から残りきる展開。あるいはダノンレジーナの食い込みだろう。ひとまず、サルサディオーネが相手主力となる転機を厚めに配分し、グランデストラーダとダノンレジーナの食い込みの可能性を薄めという組み立てで、小波乱が生じるのを待つのが、穴党のせめて可能な抵抗だろう。