自信度A・各馬のレース内容から
大井11R 帝王賞
==調教評価==
馬名 : 今回 /前 2 3 4 5
02.ルヴァ:58(/)/62 50 55 50 62
03.ミツバ:59(\)/54 55 50 58 40
04.ワイド:55(↑)/42 61 66 44 55
06.チュウ:61(←)/60 58 57 63 64
08.クリソ:62(−)/− 58 59 63 66
11.オメガ:61(\)/55 63 62 58 61
14.ケイテ:58(←)/61 61 49 56 63
※今回・近5走の最終追い切り時計のみを数値化。高いほど速い時計という意です。
※今週出走していない馬を含め全調教タイムから算出。
※連闘・計時不能の場合は50としてカウント。
●大井ダ2000mについて(2005年〜前開催)
◆ペース
HHH:1レース (0.7%)
HH:4レース (2.6%)
H:47レース (31.1%)
M:76レース (50.3%)
S:21レース (13.9%)
SS:1レース (0.7%)
SSS:1レース (0.7%)
※各レースの1着馬のタイムとレースの上がりからペース判定したデータ。
大井2000mは年10回ぐらいしか使用されておらず、サンプル数が少なかったため15年分2005年「’05グローリーカップ」から前開催6/4「ハッピーナイト賞競走」までの151レースを対象に算出。中央の2000mぐらいの距離だとスローに流れる事も多いが、平均ペース(M)が半数で平均より少し速め(H)のペースが3割ぐらいを占める。
◆1〜3着馬の脚質
1着・2着・3着/合計
逃げ:35・28・24/87
先行:67・70・58/195
差し:40・46・50/136
追込:8・6・19/33
1〜3着馬の脚質は上記の通りで、圧倒的に先行馬有利。逃げ馬はペースが上がると苦戦し差し馬の方が馬券になる事が多い。
◆1〜3着馬の枠番
1着・2着・3着/合計
1枠:11・5・21/37
2枠:14・15・8/37
3枠:23・10・26/59
4枠:13・23・16/52
5枠:18・23・12/53
6枠:19・28・19/66
7枠:29・22・21/72
8枠:24・25・28/77
右端の合計を見ていただくとわかりやすと思うが、外枠の8枠・7枠が77・72回と高く、6枠が66回。見ての通りで外枠有利。
●対戦成績から
◆2020/5/23 平安S
ペースは平均より少し遅めの(S)ペース。2着ヴェンジェンスは2番手からで、3着ゴールドドリームも4番手からレースを進めたが、勝ったオメガパフュームは3・4コーナー7番手。直線入り口では外から上がって行って3・4番手。直線向いてから59キロを背負っていたにも関わらず、ヴェンジェンスを振り切って完勝。タイムもかなり優秀。前走通りなら今年もこの馬が主役とみて良いだろう。
◆2020/5/20 大井記念
このレース、オールブラッシュが大逃げの格好でオールブラッシュのペースは平均より速め(H)。離れた2番手以降は平均より遅め(S)のペースだったように思う。逃げて3着に粘ったオールブラッシュは評価できるが、3番手から2着に粘ったタービランスは2番手集団の2番手を考えると展開は向いていたはず。勝ったストライクイーグルも実質平均より遅めのペースを2番手集団の4番手だった事を考えると多少流れは向いたように思う。ここで7着・8着・9着の7.サブノクロヒョウ、13.キャッスルクラウン、10.フレアリングダイヤは流石に厳しく、勝ったストライクイーグルも軸と言うよりは相手の1頭という評価。
◆2020/5/5 かしわ記念
ワイドファラオが逃げ切ったレースだが、ペースは平均より遅めの(S)ペース。勝ったワイドファラオは展開が向いた感は否めないが、2着ケイティブレイブは位置取りを考えるとよく走っている。最後の直線でも上手く最内を突いたとは言え、直線では4着だったアルクトスとの差を広げて行っているように見えた。
2000mの今回はスロー(SS)ペースもしくは超スロー(SSS)の逃げならワイドファラオの出番で良いが、流石にこのメンバーで遅くなるというのは考えづらい。まして初の2000mという事を考えると相当恵まれないと厳しい。苦しい展開ながら2着に来たケイティブレイブは評価して良いはず。
一方、初めて連を外す事になったルヴァンスレーヴ、2番手からの流れでワイドファラオ同様に展開は向いていたはず。チャンピオンズCを勝った後繋靭帯炎で長期休養。3月に復帰してからは南D中心に追い切られていたが、当時ほど戻り切れていなかったという事なのだろう。
◆2020/4/7 ブリリアントC
ペースは平均より遅めの(S)ペース。ペースを考えると2着のノンコノユメ>勝ったストライクイーグルだろう。
◆2020/2/23 フェブラリーS
ペースはアルクトス・ワイドファラオらが引っ張って、平均より速めの(H)ペース。1〜4着に来た馬は差し馬ばかりで、中団・後方勢に分があった。3番手から5着に粘ったタイムフライヤーは評価できるが、次走はマーチSで9着と大きく敗れている。
2着のケイティブレイブは流れが向いた事は確かで、ファブラリーS2着自体は評価できない。先に書いた、かしわ記念の内容からは3・4番手ぐらいの評価は必要だろう。
◆2020/2/5 金盃
ペースは平均(M)ペース。勝ったサウンドトゥルーが2着に1秒6もの差をつけたレース。逃げたワークアンドラブが8着に沈んだ程で、長丁場で平均ペースだと前に行くと厳しかったのだろう。ワークアンドラブは次走平均より遅め(S)ペースで逃げて3着に粘っているので、金盃は前に行く馬にとっては厳しいレースだったと言える。そこで6着のストライクイーグルは4番手からのレースで、流れが向かなかった+距離も長かった事が敗因。
◆2020/1/29 川崎記念
ペースは平均(M)ペース。このペースで途中からハナに立って1秒2差ちぎって勝ったチュウワウィザードは強い内容だった。ケイティブレイブとミューチャリーが併せて逃げるような格好で、ややペースは速かった。ケイティブレイブは3コーナー手前までハナを走っていたが、流石に一杯になって早々に脱落。ミューチャリーが途中からハナに立ったが4コーナー回って直線に入ってからはチュウワウィザードが先頭であとは突き放す一方のレース。チュウワウィザード自身もデルマルーヴルにマークされて厳しい展開だった事を考えると、評価は高い。2着のヒカリオーソは展開に乗じてゴール前で2着に浮上したという内容。2着と言っても評価はしづらい。
◆2019/12/29 東京大賞典
ペースは平均より速め(H)ペース。このペースで3番手から4番手に粘ったゴールドドリームは1番人気もあって流石と言える内容。1〜3着馬は流れも向いたとは言えるが、勝ったオメガパフュームは4コーナーから直線にかけて外から上がって行き、それでいて長く良い脚を使って完勝。5/23の平安Sの内容からも、やはり中心はオメガパフュームで良い。
◆2019/12/1 チャンピオンズC
ペースは平均より少し遅い(S)ペース。結果的にある程度前へ行った馬が3着までを占め、4着のチュウワウィザードも流れが少し向かなかったのと、直線で最内を追走していた分前に行っていた馬を交わすのに外へ出すロスが痛かった。あのロスがなければインティは交わせて、2着ゴールドドリームとの差ももっと縮まっていたように思う。勝ったクリソベリルは最内追走から上手く乗った感はあるのと、斤量差2キロもやや有利だったように思う。
●結論としては
◎11.オメガパフューム
○06.チュウワウィザード
▲08.クリソベリル
△14.ケイティブレイブ
☆05.ストライクイーグル
注09.ノンコノユメ
恐らく4.ワイドファラオがハナだろうが、ペースを上げると保たないだろうからペースは上げたくないはず。ある程度前めの位置で、外めの枠の馬、前走や東京大賞典のレース内容から11.オメガパフュームを中心、相手も06.チュウワウィザード。