逃げ馬多数出走。しかし、競り合わない可能性も…
■逃げ馬多数出走。しかし、競り合わない可能性も…
逃げ馬は(7)ツウエンティフォー、(8)ホーリーグレイル、(12)アッカーマンの3頭。アッカーマンは被されない大外枠なので無理をしない可能性が高い。対、ツウエンティフォーならば、ホーリーグレイルがハナへ行く形で競り合いにはならないと見るが、それでもハイペースにはなるだろう。
■有力馬と評価ポイント
◎ (8)ホーリーグレイル
門別では1200m以下を使われてイマイチだったが、南関東へ移籍し、距離を延ばして逃げることで一変した馬。2走前のオオカマキリ賞では1番枠からトップスタートを切ってハナを主張すると、向上面でどんどん後続を引き離して大逃げの形。3角では5馬身差、3〜4角でさらに差を広げて6馬身差で直線へ。直線では後続を引き離す一方で、2着馬に2.3秒差をつけて大差勝ちした。
前走の全日本2歳優駿は、大外11番枠から五分のスタートを切ったが、ひとつ内のミリアッドラヴが外によれて、それを避ける不利。そこから押してハナを主張し、主導権を握ったが、3角に入って早々と2番手のミリアッドラヴにかわされ、勝ち馬から離されること3.6秒差(9着)に大敗した。前走は川崎のタフな馬場で先手を取るために脚を使って前半3F36秒7。明確にオーバーペースだった。
また先週の川崎マイラーズで、前走のトライアルで逃げて大差勝ちした断然の1番人気のアランバローズが7着に失速したように、ハイペースの逃げ切り勝ちは消耗度が高く、連続好走が難しいもの。ホーリーグレイルは3走前も逃げ切り勝ちをしているが、ここは未勝利戦で、前後半3F40秒1-39秒2のスローペースだった。
今回は逃げ、先行馬が多数だが、地方馬が相手のここならばもっともテンが速く、行く気になれば楽に逃げ切れるだろう。矢野騎手に乗り替わったことで変に控えられると厄介だが、前に行き切れば勝ち負けになりそうだ。
○ (11)プレミアムハンド
昨年10月の平和賞の3着馬。ここでは8番枠から出遅れ、進みも悪く、後方2列目の外を追走。向上面で促されながら後方3番手まで上がり、3〜4角で押っつけて4角で5馬身ほど差を回って直線へ。直線序盤でもまだ中団だったが、最後までじわじわ伸び続けて3着に食い込んだ。本馬は出脚もエンジンの掛かりも遅く、どうしても大味な競馬になってしまうが、最後まで容易にバテない強みがある。
2走前のはくたか特別では前が残れを、出遅れて後方から差して3着。前走の浦和ジュニアチャンピオンは内と前が有利の馬場&展開を、終始中団外々を回って3着。前走では勝ち馬(7)ツウエンティフォーが逃げて3〜4角で最短距離を立ち回ったのに対して、本馬は一番外から鞭を入れながら前を追い駆け、少し仕掛けが遅れての3馬身+クビ差だった。
今回も外目の枠で後方外目からの追走になるだろう。ただし、◎(8)ホーリーグレイルのレースメイクなら、ハイペースで展開に恵まれる可能性が高いと見て対抗に推す。
▲ (5)ガバナビリティー
昨年10月の平和賞の2着馬。ここでは5番枠から五分のスタートを切り、押して2番手からの追走。3角で外から逃げ馬に並びかけて半馬身差を維持していたが、4角で外から(12)アッカーマンが本馬の外から上がってくると、ここで逃げ馬をかわして先頭に立つ。
直線序盤で2番手のアッカーマンに対して1馬身のリードを奪い、ラスト1Fでもさらに差を広げにかかったが、ウィルオレオールに食らいつかれ、ゴール寸前でかわされクビ差で惜敗した。
平和賞ではやや速い流れを早め先頭に立って、トライアルで敗れたアッカーマンを撃破。3着○(11)プレミアムハンドに5馬身差をつけており、強い内容だった。
前走のOP・チバテレ盃では、9番枠から五分のスタートから促して2列目の外を追走。逃げるアッカーマンをマークするして進めた。同馬が向上面で後続を引き離すと、2番手に上がって、じわっとその差を詰めていく。
3角手前で外からアッカーマンに並びかけて半馬身ほど。そこから2頭のマッチレースになったが、直線序盤でアッカーマンが失速したところで先頭に立ち、ラスト1Fでは同馬を引き離す一方。結果は6馬身の圧勝だった。
ただし、前走は船橋のタフな馬場でラスト2F14秒2-15秒1。消耗度の高いレースになっているので、ここへ向けての余力面での不安が残る。
注 (6)オニアシ
2走前の平和賞で○(11)プレミアムハンドと1馬身+アタマ差の3着。ここでは1番枠からまずまずのスタートを切り、好位の最内4番手を追走。道中は前の馬のキックバックが当たらないように、逃げ馬の後ろをスペースをを作って進めていたが、3角で急にウィルオレオールに前に入られてしまう。すると怯んだように中団まで下がり、最後の直線で前との差を詰めたが、5着までだった。
しかし、○(11)プレミアムハンドとは1馬身+アタマ差。スムーズさを欠く内容ながら良く走っている。本馬は浦和800mの新馬戦を圧勝し、デビュー3戦目の若竹賞でもファイアトーチ、プレミアムハンドとの3頭大接戦を演じた馬。ここではファイアトーチにはハナ差で敗れが、プレミアムハンドにはハナ差先着している。
1200m戦の前走ジェムストーン賞は、出遅れ