【水曜川崎勝負R:全馬評価あり】スムーズに走れば結果は付いてくる!
<予想>
◎:サントノーレ
骨折明けだがしっかり乗り込まれて力は出せる
○:フロインフォッサル
前走は消極的に乗ってしまった印象
▲:シシュフォス
距離延長と先行勢が多いことが気になり
△:マコトロクサノホコ
前走より持続力が問われる流れなら
<展開>
逃げたいのは、ローリエフレイバー、ヨルノテイオー、ペルセヴェランテ。ハナ必須タイプのヨルノテイオーが主張してハナへ。ローリエフレイバー、ムットクルフェ、ペルセヴェランテあたりが続く。
その後ろからサントノーレ、シシュフォス、オーウェル、アジアミッション、キタノヒーローあたりが追走。隊列が決まるまで流れそうで、好位が理想の馬も多い。平均〜やや速めの流れを想定。
<予想詳細>
本命は、サントノーレ
前走の京浜盃(JpnII:大井ダ1700m)は、好スタートから主張してきた馬に譲って2列目最内で追走。4コーナーで2列目の外にいたアンモシエラの手応えが悪くなったので、前の2頭の外に出して直線へ。直線に入ってすぐに先頭に出て、後続との差をじわじわ広げて7馬身差の完勝。
予想では、「前走(雲取賞)より楽な展開になりそうなことが魅力」として対抗にしていた。レースでは、1番手・2番手が地方馬で追走しやすく、2列目最内は絶好の位置。1コーナーでごちゃついて不利を受けた馬がいて(特にハビレが大きな不利)、それに加えて中央馬がかなり時計のかかる馬場に対応できなかったのもプラスになっていた。
そうは言っても「7馬身差」は、雲取賞からこの馬がパフォーマンスを上げていないとできない走り。さらに成長を感じる好内容だった。
今回は、骨折休養明けは課題になるが、中間の調整から力は出せると判断した。
目標はジャパンダートクラシックなのがハッキリしているので、ここが全力勝負ではない。でも、7月末から1ヶ月じっくり本数を多く乗り込まれての出走。力が出せない状態なら、ここをスキップしてジャパンダートクラシックに直行するローテを選択できる実績のある馬。力の出せる状態で出てくるはず。
適性的には、川崎は全日本2歳優駿で3着実績があって、コーナーで緩む緩急のある流れは大井外回りでも結果を出している。もまれる位置も問題ないので、前走のように好位内をロスなく立ち回れる。
2100mの距離は未知だが、1800mの雲取賞であれだけ走れるなら多少パフォーマンスが落ちたとしても能力の高さでカバーできる。他馬が川崎ダ2100mの舞台で大きくパフォーマンスを上げなければ、自分の走りができれば勝てる。
好位内だと前の馬が下がってくる可能性があるので、その点は注意が必要。スムーズにさばいて走れば勝てると考えて期待する。
対抗は、フロインフォッサル
前走の東京ダービー(JpnI:大井ダ2000m)は、後方4番手で追走。3コーナーに入るところから動き出して、直線に入って外へ。そこからじわじわ伸びたが3.8秒差7着。
羽田盃で8頭立ての最後方から3着に持ってこれたので、再現を狙ったと感じる騎乗。でも、羽田盃から倍の16頭立てになっていて、ペースが前半遅い入り。それで縦長の後方4番手は位置取りが悪すぎで、消極的に乗ってしまった印象。
その証拠に馬場的に時計の出方は羽田盃と同じくらいだったのに、羽田盃と比べると上がり3Fが1.4秒も速かった。中団くらいまで位置を取りに行くか、仕掛けを少し早くしていたら着順はもう少し上がっていたはず。もったいないと感じる内容だった。
今回は、地方馬のみのレースになるのが魅力。
明らかに強い馬(中央馬)がいるから、展開待ちのような乗り方をしているので地方馬のみなら位置取りと積極性は変わってくるはず。
4走前のニューイヤーC(浦和ダ1500m)では、中団やや後ろから早めに動いて、4コーナーでは6番手にいるレースをしている。ついて行けない馬ではないので、前半は後ろにいたとしても少し早めに動くことが期待できる。それに加えて、好位を取りたい馬が多いのでペースも少し流れてくれたら末脚がより活きる。
年明けから成長中の走りを見せているのも魅力で、上位争いを期待する。
単穴は、シシュフォス
前走の黒潮盃(大井ダ1800m)は、内枠から位置を取りに行って2列目最内の3番手で追走。前半遅い入りだったが、向正面中盤で外からダテノショウグンが動いて全体がペースアップ。そのペースアップに離されすぎないようについて行って、直線に入るところで前の3頭の外へ。そこから追い出して右ムチに反応しすぎて外にふくれてしまったが、最後までしぶとく伸びて3.1/2馬身差2着。
予想では「前走より相手が楽になって、200mの距離短縮は魅力」と考えて対抗にしていた。ダテノショウグンに負けるのは仕方ないので、この馬としては好内容(馬券も◎→○→▲で大本線)。
今回は、2100mまで距離が伸びて、先行勢が多いことが課題。
2000mの東京ダービーで3.4秒差6着に走れているので、2100mがサッパリではない。でも、距離短縮でペースも遅めだった前走の走りを見ると、距離延長でペースが流れることがマイナスになる可能性がある。
実際に船橋での持続力勝負になった東京湾Cでは、マコトロクサノホコに差されている。川崎なので船橋まで持続力は問われないが、距離延長とペースの違いは気になる。
東京ダービーでは2馬身フロインフォッサルに先着したが、今回のレース条件だとフロインフォッサルを上に評価した。
4番手は、マコトロクサノホコ
前走の黒潮盃(大井ダ1800m)は、中団やや後ろから追走。3〜4コーナーで最内から位置を上げて、直線も内から伸びてきて1.1秒差4着(2着シシュフォスと0.4秒差)。
船橋で結果を出してきた持続力を活かして好走するタイプなので、大井外回りで遅いペースだと最速上がりの脚を使っても前に残られる結果になる。適性の問題なので仕方ない。
今回は、前走よりペースが流れる可能性が高いことが魅力。
上がりがかかるレースのほうが間違いなくいい馬なので、好位が理想の馬が多くてペースが流れそうなのは歓迎。もし、サントノーレが早め先頭になるようなレースになった時は、好位勢が早く苦しくなるので直線で持続力がより活きる。
ペースが流れてくれたら上位争いに加われる脚はあるので、ペース次第で出番があっていい。
※以下は、買わない馬の評価。
グラッシーズマン
2歳時に重賞の若武者賞を勝ったが、その後は成長力の差が出てサッパリ。この相手に上位争いは厳しい。
オーウェル
前走の黒潮盃は、逃げる積極策をして前半ペースを落とせた。でも、ダテノショウグンが早めに動いてきたので我慢できずに失速。1.8秒差5着。これでも現状の力は出し切っているので、今回の相手でも力を出し切っても厳しい。
キタノヒーロー
前走の芙蓉賞(川崎ダ2000m)は、前の3頭を後ろで見ながら4番手で追走。前の早めのペースアップに離されないようについて行って、直線の後半で前の馬の脚が鈍ったところで一気に差を縮めてアタマ差2着。かなり惜しい内容で、自己ベストと言えるパフォーマンスを見せた。
今回は、かなりの相手強化になるのが課題。先着されたペルセヴェランテがいて、クラシック路線を走った東京ダービーで先着された馬が加わる。展開が向いても掲示板争いまでと考えて消し。
アジアミッション
前走のケンタウルス賞(B1B2:川崎ダ2000m)は、スピードの違いで逃げて粘ったが差されて0.1秒差2着。1600mまでしか経験がなかったが、2000mも対応して収穫のあるレースだった。ただ、今回は相手が一気に強くなって、逃げるのも難しい相手。パフォーマンスかなり上げないと好走できないのに、パフォーマンスをを維持するのも難しいので消し。
ローリエフレイバー
前走の関東オークス(JpnII:川崎ダ2100m)は、出遅れて出脚も鈍くて後方2番手で追走。1周目の直線で早めに位置を上げて、2周目1コーナーでは中団の外。2周目向正面でも動いて、3コーナーで好位外まで上がったがそこで脚が止まって3.9秒差6着。出遅れて道中であれだけ脚を使ったら止まるのは仕方ない。
スタートを出て前で流れに乗ったらもっといい走りができるが、今回は牡馬相手になってかなりの相手強化。雲取賞で3.1秒差11着に負けたように、牡馬の王道路線の馬が相手だと厳しい。
ムットクルフェ
前走の黒潮盃は、2番手から追走。前半は楽なペースだったが、ダテノショウグンが動いてきたので直線で抵抗していたが力尽きて0.9秒差3着(2着シシュフォスとは0.2秒差)。クラシックチャレンジや羽田盃の走りから2000mより1800mのほうがいい脚が使えて、矢野騎手替わりも歓迎と考えて3番手評価にして期待通りの走りをしてくれた。
今回は、川崎ダ2100mになるのが課題。前走とは逆の距離延長になって、鞍上は矢野騎手がペルセヴェランテを選んだので達城騎手に乗り替わり。さらに南南東では大井以外が初めてで、門別と大井しか走っていないので左回りも初めて。マイナス材料があり、クリアしないといけないからいも多いので様子見の消し。
ヨルノテイオー
11戦して2勝2着6回で安定して走っているが、初重賞挑戦でこれまでとは相手がかなり強くなる。逃げて持続力を活かしたいので、川崎替わりもマイナスになる可能性がある。この相手に前で粘れるイメージが浮かばないので消し。
ペルセヴェランテ
前走の芙蓉賞(川崎ダ2000m)は、外枠からじわっと出して2番手で追走。2周目2コーナーでライゾマティクスが外から動いてきたので、早めにペースアップ。3コーナーでライゾマティクスが失速して、直線に入るところで先頭。ゴール前でキタノヒーローがすごい勢いで迫ってきたが、アタマ差残って勝利。
ライゾマティクスが早めに動いて川崎にしてはロングスパート戦(ラスト4F12.1 - 13.0 - 13.6 - 14.0)になったが我慢して勝利。勝ちはしたが、迫られたキタノヒーローは、東京ダービーチャレンジで0.3秒先着していた馬。キタノヒーローがいい走りをしたのはあるが、この着差を見ると王道のクラシック路線の馬に先着するイメージが浮かばない。
今回は、斤量増で相手強化が大きな課題。この馬は、東京ダービーチャレンジに勝てずに王道のクラシック路線を走っていない馬。戸塚記念TRの芙蓉賞を勝って挑むと人気になるが、クラシック路線の重賞を使ってきた馬に勝てないのはよく見るパターン。
去年は、芙蓉賞を勝って4戦4勝だったローアヴァンフレアが4番人気12着。2年前は、芙蓉賞を勝って5戦4勝だったグッドボーイが4番人気10着。芙蓉賞を勝って好走している馬もいるが、重賞勝ち実績があってクラシック路線の重賞を走っていたり、中央から移籍してきた馬。力のある馬は王道のクラシック路線を走っているので、その馬たちと戦って結果を出すのは難しい。今年も厳しいと考えているので消した。
カタルシス
全日本2歳優駿で4.1秒差7着とがんばっていたが、その後は成長力を感じない負け方が続いている。芙蓉賞でも1.7秒差で負けているので厳しい。
クラジャンク
前走は「B3」の船橋1600mで2着。かなりの相手強化に加えて、距離対応も課題で厳しい。