【水曜勝負R:傾向・全馬評価あり】去年に続いて的中なるか!Jpn1になっても狙い方は変わらず!
<予想>
◎:イグナイター
実績もある長所が活きる条件
○:レモンポップ
間違いなく強いが浦和コースの対応が課題
▲:シャマル
逃げないと被されて厳しくなる枠だが
△:タガノビューティー
向正面でどれだけ位置を上げられるか次第
☆:オメガレインボー
崩れる馬が多いと浮上あっても
<傾向>
■ 近3年3着以内馬ローテーション
※レース名(人気,着順)
・2023年
【地方:7番人気】黒潮スプリンターズC(1,1)→黒船賞(2,3)→かしわ記念(8,7)
【地方:5番人気】ゴールドC(3,1)→京成盃GM(1,2)→かしわ記念(除外)
【中央:3番人気】阪神C(4,4)→1351ターフSP(4,1)→ゴドルフィンマイル(1,4)
・2022年
【地方:5番人気】川崎記念(5,9)→エンプレス杯(2,2)→マリーンC(1,2)
【地方:3番人気】ゴールドC(2,1)→京成盃GM(5,8)→プリムローズ賞(1,1)
【中央:2番人気】橿原S(3勝クラス)(1,2)→なにわS(3勝クラス)(1,1)→東京スプリント(4,1)
・2021年
【中央:1番人気】チャンピオンズC(9,9)→根岸S(6,4)→フェブラリーS(2,9)
【中央:2番人気】チャンピオンズC(12,7)→フェブラリーS(9,2)→マイラーズC(4,8)
【中央:3番人気】みやこS(6,9)→フェブラリーS(11,14)→かしわ記念(7,4)
過去10年で8回も、地方馬が馬券圏内にきている珍しい古馬の地方交流重賞。ローテ的には、フェブラリーS・かしわ記念・かきつばた記念で勝てなかった馬の巻き返しが目立つ。
ただ、「全日本的なダート競走の体系整備」でさきたま杯がJpn2(グレード別定)からJpn1(定量)へ昇格。この影響で、G1・Jpn1を勝っている実績馬が目標にしやすいレースになった。また、開催時期も少し後にずれたため、かしわ記念からの参戦もしやすくなっている。今年から好走馬のローテ傾向が一変する可能性がある。
あと、ここ4年は出ていないがリピーターレースでもある。
サクセスエナジー(2018年1着、2019年2着)
キタサンミカヅキ(2018年2着、2019年3着)
ベストウォーリア(2016年2着、2017年3着)
ノーザンリバー(2014年1着、2015年1着)
セイクリムズン(2012年1着、2013年2着、2014年3着)
など、中央馬・地方馬問わず、前年好走馬が馬券圏内に好走することが目立っている。
この原因は「小回り1周コース1400mで持続力が問われる」という中央にない条件が影響している。コース適性の高さが活きることや、去年まではJpn2でもトップクラスがかしわ記念に行くこともあり、リピーターが発生しやすくなっていた。これは、地方馬の好走が多くなっている原因にもつながっている。
<展開>
逃げたいのは、シャマル、サンライズホーク、バスラットレオン。行けるならハナに行くのが、イグナイター、レモンポップ。
テンの脚が速いのは、1200mのJBCスプリントでも前に行けるイグナイター。ただ、逃げるよりなにか目標にして走りたいタイプ。シャマルと並走だったリ、外からレモンポップが前に行くようなら抵抗はしない。
スタートを普通に出たらシャマルが主張してハナ。その外にイグナイター、レモンポップ、バスラットレオン。イグナイターは外の馬がかなり出してきたら2列目に控える。それに続いてアランバローズ、サンライズホーク、オメガレインボーあたりが追走。ハイペースまでは上がらずに、やや速めの流れを想定。
<予想詳細>
本命は、イグナイター
JBCスプリント(3,1)→フェブラリーS(8,11)→ドバイGS(6,5)
前走のドバイGS(ダ1200m)は、最内で出遅れ。すぐ外の馬がハナまで行ってくれたので、追いかけるように盛り返して中団やや前で3コーナーへ。6番手で直線に入って、残り300mに入って外に切り替えた。3番手に一旦上がったが差されて5着。
外に切り替える時にリメイクなど外の4頭に不利を与える原因になってしまったが、出遅れたことを考えたらよく5着まで持ってきたと感じる走り。距離の長いフェブラリーSで崩れたが、適性距離で力を見せたレースだった。
今回は、得意の小回り1周コースの1400mになり、浦和で好走実績もあるのが魅力。
この馬は、先行力を活かして前に行って、持続力で抜け出して好走するタイプ。去年のJBCスプリントで1200mを勝ったが、あのレースは時計のかかる馬場に対応できるかが重要だったレース。軽い馬場巧者のリメイクがパフォーマンスを落とした恩恵はあった。
他の勝った地方交流重賞は、小回り1周コースの1400〜1500m。ペースが流れやすくて持続力が活きる浦和ダ1400mの舞台はかなり合う。
この適性があったので、去年のさきたま杯では7番人気で本命にして10万馬券を取らせてもらった。強い馬でも浦和だとサッパリになる馬をよく見るので、浦和に対応済みの実績は安心して狙える。
馬場に関しては、どんな馬場でも対応して不問。時計のかかる重い馬場は、去年のJBCスプリント(大井ダ1200m)や高知の2022年黒船賞で対応。時計の出る軽い馬場は、超高速馬場だった盛岡の2022年南部杯や去年のさきたま杯で対応している。
単純な能力ならレモンポップだが、「浦和ダ1400m」だとレモンポップがパフォーマンスを落とす可能性がある。レモンポップが圧倒的人気なら、充実期に入っているイグナイターから勝負したい。
対抗は、レモンポップ
南部杯(1,1)→チャンピオンズC(1,1)→サウジC(3,12)
前走のサウジC(ダ1800m)は、スタートは良かったが周りが速くて、横に広がった馬群の3列目の内で追走。3〜4コーナーで最内をロスなく走って直線に入ったが、直線で伸びきれず12着に完敗。
チャンピオンズCで1800mをこなしていたが、中京でマイペースで逃げての結果。海外の速い馬が揃う1800mだと距離適性の差がハッキリと出てしまった印象。レースの質の違いなので、気にしないでいいと考えている。
今回は、1400mへの距離短縮は大きな魅力。
1400mでは、長期休養明け後の2戦は2着だったが、その後は2勝クラス・3勝クラス・2022年欅S・2022年ペルセウスS・2023年根岸Sを5戦全勝。1600mだが1400mの適性が活きる南部杯でも、2023年に2.0秒差の大差勝ちをしている。1800mから1400mへの距離短縮は間違いなくプラスになる。
課題は、浦和コースへの対応。
1400mで5勝しているが、全て広い東京のワンターン。1周コースはチャンピオンズCで対応しているが、地方の小回り1周コースは未経験。
浦和は、中央にはない1周小回り1200mのコースなので、中央馬が案外な走りをするのをよく見る。さきたま杯の過去10年1番人気は(4.2.1.3)。1400mだと他場での小回り1400mの地方交流重賞実績のある馬が多いので好走している方で、2000mの浦和記念だと過去10年で1番人気が(2.2.2.4)。世間の評価と結果があまり直結していない。
レモンポップは地方交流重賞を勝っているのが、ワンターンで中央のように馬場も速い盛岡ダ1600mだけ。1周コースの小回り1400mは未知の不安材料になる。
小回りでパフォーマンスが落ちても「能力の高さ」で勝てていい馬だが、浦和ダ1400mは圧倒的人気で積極的に買いたくなる舞台ではない。想定される人気ならイグナイターの方が魅力を感じるので対抗とした。
単穴は、シャマル
かきつばた記念(3,4)→黒船賞(2,1)→かしわ記念(6,1)
前走のかしわ記念(船橋ダ1600m)は、内から主張してハナへ。やや速めのペースで逃げて、4コーナーで後続との差を少し広げて、直線でしぶとく粘って2.1/2馬身差で勝利。
同型のウィリアムバローズは、1800mがメインの馬で最内に入っていた。2走前の黒船賞で逃げて1年ぶりの勝利だったのもあって、被せて逃げると決めていたスタート後の出し方。狙い通りにハナを取れたことで力を出し切った。
ただ、この日の馬場は「圧倒的に前が有利だった馬場」。この日に逃げた馬は(7.1.1.3)。特に後半の6レースでは(5.0.0.1)で、逃げ馬が負けたレースは2番手の馬が勝っていた。前に行けないと勝てない馬場だったので、馬場の恩恵があったことは頭に入れておかないといけない。
今回は、前走の再現ができるかが課題。
火曜にかなりの雨量の雨が降ってくれて、得意の雨の影響のある馬場になったのは歓迎。ただ、逃げたい馬、前に行きたい馬が多いので、外から被されずにハナを取り切ることが好走するには重要になる。
この馬は、砂を被りたくない馬なので、内枠だとハナを取り切れないと好走する可能性がかなり下がる。条件戦時代より我慢できるようになって2列目最内でも好走した実績はあるが、内を空ける馬場だった高知と船橋。それに加えて、勝負どころで他馬が避ける内に入れて、馬場を理解して利用した川田騎手が乗っていた時だった。
一方で、川須騎手で2列目最内だと、今年の根岸Sでは上手く砂を避けられず力を出し切れていない。内を空けない浦和の内枠では、逃げないとバラけて外に出せるような運頼みになる。
枠の並びを見ると普通にスタートを出たら、ハナが取れそう。でも、イグナイターの方がテンの脚が速いし、前走で崩れたサンライズホークが外枠なら強引に前に出してくる可能性もある。スタートを普通に出ても、相手がどこまで出してくるかの影響を受ける。自信を持って狙いにくい枠の並びと相手関係になっている。
気になる点はあるが、浦和の重賞勝ち実績があり、ハナを取り切れたら多少きつくても残れていいと考えて単穴とした。
4番手は、タガノビューティー
根岸S(3,13)→フェブラリーS(7,4)→かしわ記念(5,2)
前走のかしわ記念(船橋ダ1600m)は、内枠から押していたが出脚が遅いので後方4番手で追走。
3コーナーに入る少し前に馬群の中から位置を上げて、4コーナーでは5番手。直線で外に出して、じわじわ前との差を縮めたが0.5秒差2着まで。
シャマルのところで書いたように、圧倒的逃げ有利な馬場。後方4番手の位置を考えるとあれが精一杯。この馬としては、最高の走りをしていた。
今回は、浦和コースの対応が課題。
船橋に対応しているなら大丈夫のように感じるが、船橋は1周1400m。それに加えて、コーナーの内外に高低差を付けたスパイラルカーブもある。園田の1051mや川崎・浦和の1200mより大きくて、コーナーも走りやすいコースになっている。
浦和も2019年のJBC開催に向けて3コーナーにスパイラルカーブを導入したが、導入前から変化はなく、小回りコースらしく器用さが活きる前が有利。
この馬は、ワンターンでコーナーの緩くて直線が長いコースがベスト(東京ダ1400〜1600m)なので、小回りの浦和ダ1400mだと向正面でどれだけ位置を上げられるかがポイントになる。うまく位置を上げられたとしても、浦和の短い直線だと展開の助けまでないと差し切れるイメージは浮かばない。
大きな能力の衰えは感じないが、かしわ記念より条件が悪くなるので勝ち切るのは難しいと考えて相手までの評価とした。
5番手は、オメガレインボー
幸OP(1,2)→かしわ記念(10,10)→オグリキャップ記念(3,3)
前走のオグリキャップ記念(笠松ダ1400m)は、押して位置を取りに行って2番手から追走。3コーナーで外からヘルシャフトが並びかけてきたので、抵抗して先頭。直線でヘルシャフトとの追い比べになったが、2頭の内からタイガーインディがじわじわ伸びてきて、差されてクビ・頭差の3着。
時計が出ていた馬場だったので、その意識が強かったのかヘルシャフトの吉原騎手の仕掛けが早かった。前にいてそれに抵抗したので、位置を取りに行くと最後少し甘くなる中央時代から変わらないところが出てしまった。
でも、先着されたのは今年の黒船賞3着馬と2着馬。かしわ記念で相手が強いにしても案外だったが、巻き返して力を見せた。
今回は、浦和ダ1400m替わりが魅力。
この舞台は、地方移籍初戦の梅花賞(OP)で、エンテレケイアに1馬身差で勝っている。相手が楽に見えるが浦和ダ1400mで逃げるエンテレケイアは、かなり強い。この日の時計も、時計が少しかかっていた馬場を考えるといい時計だった。
相手は揃っているが、シャマルは被されたら厳しく、タガノビューティーは雨馬場の浦和ダ1400mだと追走が課題。サンライズホークは逃げられないとパフォーマンスが落ちて、バスラットレオンは近走内容が悪い。怪しい中央馬が多いので、崩れる馬が多いと3着ならあっていい。人気は全くないので少額押さえておきたい。
※以下は、買わない馬の評価。
■ 中央馬
サンライズホーク
前走の黒船賞(高知ダ1400m)は、この馬としてはいいスタートで2番手をすんなり取った。そこから強引にヘリオスが外から出してきたので、抵抗して2番手のままコーナーへ。向正面でシャマルのペースについて行けずに、徐々に遅れて3.5秒差の惨敗。地方交流重賞3連勝中だったが、課題が多い馬。脆さが出てしまったレースだった。
今回は、スムーズに走れるかが課題。前走は普通に出て前に行けたが、スタートが苦手で出脚も速い方ではない。積極的に買うのは、多少の出遅れならカバーしやすい「外枠」と考えている。
やや外の悪くはない枠に入ったが、これだけ速い馬が多いと普通にスタートを出てもいい位置を取るのが難しい。1400mに距離延長して、ハナか2番手でスムーズに走ることで力が出せていたので、この相手だとその位置を取れる可能性が低い。いい位置が取れたとしても、無理して前に行っているので止まる可能性が高い。もう少し相手が楽で、外枠に入った時に買いたい。
バスラットレオン
前走の1351ターフスプリントは、出遅れて外からよられて挟まれる不利。後方から追いかけるだけになって10着。全く自分の競馬ができなかった。
去年の3着馬なのでコース適性は見せているが、去年のさきたま杯後の休養明けから内容の悪いレースが続いている。コリアスプリントは、2着を取らないといけない相手で取れず。JBCスプリントは、馬場が合わないにしてもスムーズに走れる外枠で1.8秒差は負けすぎ。マイルCSも外差し馬場にしても止まりすぎ。
近走内容の悪さに加えて、海外帰りで疲れが抜けていなくて、少し太めも示唆するコメントが出ている。去年の内容で走っても、掲示板争いまでと考えているので消し。
■ 地方馬
アランバローズ
近走は復調して、前で粘る競馬ができて重賞で連続3着。ここはかなり相手が強いので、近走内容で走っても上位争いは厳しい。地方馬のみのレースで買う馬。
サヨノグローリー
去年重賞を勝ったが、その後の休養明けからなかなか状態が上がってこない。去年プラチナCを勝った内容でも、この相手は厳しいので手が出ない。
アマネラクーン
前走のプラチナCは、好位馬群の中で少しズブさを見せた。でも、3コーナーで3番手に上がって、直線で外に出すと差し切って勝利。勝ちはしたが、ツーシャドーをギリギリ差す走りだと中央馬相手は厳しい。
ティーズダンク
2年前なら本命にしてもいいくらいのパフォーマンスを見せていたが、1年1ヶ月の休養後の2戦は程遠い内容。良化が少しでも見えないと、南関東重賞でも手が出ない。
リコーシーウルフ
前走でゆりかもめオープン(大井1600m)を勝ったが、時計は平凡。去年のオーバルスプリントは4着にがんばったが、着差は1.0秒差。これと同じだけ走っても掲示板も厳しい相手なので消し。