【地方勝負予想】時期が変わったことでより適性の重要度が増す可能性大!そこで狙うべきは○○!
川崎記念はこれまで、年明け早々に行われていた一戦。今年から時期を春に移しての開催となります。
もっとも、最近は真のダートのトップホースは海外に行く傾向があり、今年はドバイワールドカップと時期が被りました。したがって昨年のウシュバテソーロのような圧倒的な主役は不在。
ちなみに……
昨年:ウシュバテソーロ勝利→ドバイワールドカップも勝利
一昨年:チュウワウィザード勝利→ドバイワールドカップ3着
ご覧の通り過去2年は勝ち馬がココをステップにドバイへと羽ばたいていきましたが、今年はドバイと同時期になるので、そういう意味でかなり位置づけは変わりそう。
主役を担いそうなのはセラフィックコールでしょうが、まだ1度しか負けていないとはいえ、その1度がチャンピオンズC10着。例年のようにJRA・G1でバリバリの馬は出て来ていないので、どの馬にもチャンスがありそう。
となると、例年以上に川崎ダート2100mの適性がカギになりそうな予感が……
【本命馬】◎アイコンテーラー
本命はアイコンテーラー。
例年より全体に手薄な分、今年は牝馬にチャンスがある。
アイコンテーラーは初ダートだった昨年の新潟ダート1800mを完勝。シリウスSでは牡馬相手にも2着と好走し、JBCレディスクラシックでは今回も出走しているグランブリッジを突き放して完勝。
チャンピオンズCは大敗だったが、これは内を通った馬が有利な流れの中での14番枠が痛かった。
それを証明するのが、当時外枠だった馬や外を回した馬のその後の成績。
8番枠から外を回して9着のアーテルアストレア
10番枠から8着のノットゥルノ
12番枠から10着のセラフィックコール
は、その後交流重賞を制しており、やはり外は厳しかった。
アイコンテーラーは次走となる仁川Sで3着に敗れたが、この時もインを出たなりで走れた組が有利で、16番枠から位置を取りに行くところでかなり脚を使っていた。
もともと芝を走っていたように軽いダートも走れるタイプで、雨予報は歓迎。コーナーがキツイ新潟を自在に回る走りを見ても、コーナーをたくさん回る競馬も合いそうだ。
有力どころはやや不器用なタイプが多い分、本馬の持ち味が生きる舞台。牡馬相手にはなるが、冒頭の通り今年は例年出走してくるトップクラスは時期変更により海外遠征で不在。互角以上の戦いが可能だろう。
〜対抗以下&穴馬〜
対抗にも牝馬・グランブリッジ。
佐賀記念は内で常にプレッシャーを受け続ける競馬で、馬場も合わなかった。もともと内を空ける前走のような馬場は合わないタイプで、立ち回りの上手さが生きる川崎向き。実際に川崎ダート2100mはこれまで2戦2勝。仮に雨が降って脚抜きが良くなればその点も歓迎。
3番手にセラフィックコール。
前走は先行策から抜け出す競馬で、新たな一面を見せたという意味で収穫大の一戦。今回も前々で流れに乗れればチャンスは広がる。あとはスタートがカギ。
4番手にグロリアムンディ。
スタミナ豊富で、パワーもあるので坂井瑠星騎手とは手が合う。少しでも距離が延びるのは良い。
次点でディクテオン。
差しマクリタイプだけに脚質的な難しさはあるが、ひとたび加速すれば長く脚を使える馬。前走は先手を奪ったテリオスベルが粘り込む流れで差し遅れたが、バテてくる馬がいそうな今回は前走よりもマクリが利きやすくなる。
ライトウォーリアは、騎手と展開を考えると押さえは必要。吉原騎手は言わずもがな地方の名手で、特に長丁場では頼りになる。これまで同型の存在に悩まされていたが、前走のように単騎で行ければしぶとい。今回はテリオスベルやカジノフォンテンのような同型馬がいないので、スッとハナに行ければ怖い存在になる。
ノットゥルノは前走外からスムーズに運び、すべてが向いた印象。馬体重の変動が大きく反動が出やすいタイプでもあり、好走後は少し狙いづらい。昨年は不利があったとはいえ惨敗で、大井ダート2000mのようなゆったり走れる舞台の方が持ち味が生きる。