「長く脚を使える産駒は大成する」という持論
スポットでの参戦となります。よろしくお願い申し上げます。地方での実績が薄いため、中央予想よりも割安の50ptにて提供させていただいております。中央競馬の予想もこれくらいの文量で提供しておりますので、初めましての方は以後もご贔屓にいただければ幸いです。
昨日の傾向や本日の空模様を見ていると、大井競馬場は変わらず重馬場で、スピードを持つ先行馬の行った行った展開が容易に予想できる。理想の位置どりは内ラチを1頭分空けたハナ、もしくは番手。中央競馬で予想するときにはあまり枠に重きを置いていないが、小回りの地方競馬ともなると話は別。この“理想の展開”が可能なのは出走枠を鑑みてケイティブレイブ一択なのではないかと考える。
アドマイヤマックスの産駒は芝・ダート問わないが、基本的に脚を長く使えず一瞬の切れで勝負を決めるタイプが多い。例を挙げると11年の新潟2歳Sを制覇したモンストール、13年の根岸Sで最後方からの追い込みを決めたメイショウマシュウ、現役活躍中のコスモドームやシンボリディスコ、今年の阪急杯でダート替わりからいきなり最低人気で3着に健闘し大波乱の一助を担ったナガラオリオンも、ダートを走っている頃から差し一辺倒だった。
産駒のイメージとしては、距離に融通の利かないステイゴールド、といったところ。中山や福島など、短い直線でこそ活きるタイプが多いところや、それぞれの牝系が日本を代表する強力なファミリーラインだというところも似通っている(ステイゴールドはダイナサッシュ牝系、アドマイヤマックスはファンシミン牝系)。余談だが、ファンシミン牝系の活躍馬は他にラインクラフトやトウケイヘイロー、ローゼンカバリー、ソングオブウインドなどが居る。
その反面、「長く脚を使えるタイプのアドマイヤマックス産駒」は大成する。
典型的な例がアドマイヤコスモスで、骨折で地方転出してから破竹の7連勝で中央再転入→オープン昇格→福島記念(新潟開催)制覇を成し遂げた。残念なことにアドマイヤコスモスはレース中の事故でこの世を去ってしまったが、その点ケイティブレイブは“脚元の頑健さ”においてアドマイヤコスモスを上回っている。
ケイティブレイブに関しては、2歳時はそこまで目立った存在でなかったものの3歳春の兵庫CSでゴールドドリームを下してから、これまでに地方重賞を4勝。母父が晩成馬の代表格といっても過言でないサクラローレルであることや、近親馬のビーマイナカヤマやマイネルフォーグなどが古馬入りしてから飛躍的な成長を遂げた過程を鑑みると、成長曲線的にはちょうどピークに達しているのではないだろうか。
先行力もあり、直線を向いてからの二枚腰もかなりの素質がある。アドマイヤマックスの産駒傾向を考えると名古屋グランプリは明らかに距離が長く、川崎記念も同様。たった100メートルの差とはいえ、その100メートルでサウンドトゥルーとコスモカナディアンと差し込まれた上ミツバに競り負けた経緯がある。適性距離に戻った、という点に期待を寄せて、今回の本命馬とする。
相手の筆頭はクリソライト。前走の平安Sで先頭から離れた再後方から追い込み2着を決め競馬ファンを圧倒させたが、そもそもキャサリーンパー牝系のこの馬が2000メートル以下の距離であれだけのレースをやってのけたことの衝撃は大きい。JDDやダイオライト記念など、タフな展開を逃さない牝系の良いところを十二分に受け継いでいるこの馬が本来の先行力を発揮してケイティブレイブの番手につければ、2頭での行った行ったは容易だと考える。
買い目だが、ケイティブレイブの単勝に加え、ケイティブレイブ-クリソライトの“実質ワイド”という意味で、この2頭の3連単2頭軸マルチを購入する。相手はアウォーディー、アポロケンタッキー、オールブラッシュ、ゴールドドリーム、サウンドトゥルーの5頭。ドバイ遠征組は臨戦過程と、3月末からのぶっつけ本番という側面を嫌い、評価を下げているところがある。サウンドトゥルーに関しては、フェブラリーSの直線で大幅なロス(最内から大外に進出)があったものの、本来の伸び脚に翳りがあるように感じられた。思えばもういい年齢なので納得せざるを得ないが、本命対抗の相手に並び立つのはこのメンツだと考えている。