この馬が一番強いと思う
◎クリソベリル
日本では6戦全勝の馬。サウジアラビアでは7着と敗れているが、あのレースは前半から超ハイペースの消耗戦になり、この馬は終始外めを回して最後は脚が上がって敗れたが、上位に入った馬はいずれも前に行って踏ん張ったアメリカ馬。日本の競馬ではほとんど見られない超消耗戦のバテ合い競馬で前が残すという結果からして日本の馬場適性とは違う適性が求められた可能性が高そうで、同日に行われた3歳馬のサンバサウジダービーで日本では1勝クラスを2着と勝ちきれなかった外国産馬のフルフラットが逃げ切ったことからも、馬場も展開も異質な環境だったと見たい。
日本では前走チャンピオンズCでゴールドドリームやインティ、今回出走するチュウワウィザードやオメガパフュームも下して勝っている。当時の斤量は55キロだったので有利だったという見方もあるが、チャンピオンズカップ自体は3歳馬が劣勢なレースで、斤量差を2キロ貰ったとしても成長度が古馬に及ばず後にチャンピオンホース級になる馬でも敗れることが多いのがチャンピオンズカップと言え、そこを勝ち切ったのは斤量差2キロ以上の価値があると思う。
コース適性に関しては、チャンピオンズカップの内を立ち回る事を求められる中京1800mコースより競馬しやすいと思う。前走で内で砂を被る競馬でも我慢できたが、それでも前半はやや力む面も見られたので、砂を被らない競馬のほうが良いはずで、直線向いて坂を上りながら加速を求められる中京コースでは加速が鈍く、後ろにいたゴールドドリームに一旦は前に出られるシーンもあり最後に伸びて競り落としたあたり、もう少し長くいい脚を使うコースのほうが合うので大井コースのほうが合いそう。今回の課題は唯一、ドバイ中止になっての海外帰りで間隔が開いている点は確かに気になるところだが、能力は1番の馬だと思うので2番人気なら買いで行きたい。この馬1着固定の3連単で行く。
〇チュウワウィザード ▲オメガパフューム
焦点は2、3着争いで、当然有力なのは人気のチュウワウィザードとオメガパフュームになりそうで、高配当を当てるならこの2頭の優劣まで当てないとならない。対戦成績はチュウワウィザード3対1オメガパフュームだがその1回の勝ちが昨年の帝王賞。オメガパフュームが敗れたのは苦手な左回りのチャンピオンズカップが2回入っており、実質はほぼ互角で、昨年の結果を重視するか否かが評価の分かれ目になるが、昨年のレース
は、インティが先手を覗う所を地方馬のシュテルングランツが外からハナを叩いていき、インティが折り合いつかず追いかけていったことによりかなりのハイペースになり差し馬にかなり有利な展開になった。その展開を利して勝ったのがオメガパフュームであり、チュウワウィザードは前に行って踏ん張っての2着なのでこの結果は前有利の展開に替われば入れ替わる可能性は十分あると思う。今年のメンバーにはインティはおらず、積極的に前に行くのはマイラーのワイドファラオのみで競り合いの可能性はほぼない。ペースが流れる可能性はかなり低いと思うので逆転の可能性は十分あると思う。配当妙味を考えても狙いたいのはチュウワウィザードのほうなので、8→6→11を厚く買い、8→11→6の買い目は抑え程度に留めたい。
△ケイティブレイブ
割って入るとしたらこの馬を期待したい。昨年の同コースで行われた東京大賞典は、ゴールドドリームが早仕掛けした結果前に行った馬に厳しい流れになった。今回のほうが楽な展開になるはずだし、近2走マイルで復調気配もある。ベストの2000mで先行して展開が味方すれば十分可能性があると思う。
消ルヴァンスレーヴ
人気所で逆らうとしたらこの馬か。3歳でチャンピオンズカップを制したのはクリソベリルと同じく快挙であり非常に強い馬だが、怪我による長期休養明けの前走の内容が悪すぎた。1600m戦で2番手で折り合いを欠いてしまい、直線であっさり失速という内容で、1度使って2000mで折り合いも不安だしパフォーマンスを一変させるレベルで向上させなければならない。本来の能力はスーパーホース級なだけに全く無いとは思わないが、期待している人も多く人気落ちもそこまで無いので、単勝10倍以上ついてくれるレベルでないと狙い辛い。復活されたらごめんなさいで、今回は消す。
人気薄の馬では、ワイドファラオは距離が長いと見て消し、モジアナフレイバーやノンコノユメも昨年の帝王賞、東京大賞典ほど展開が向かないと見て軽視。