内めを通った馬も踏ん張っていた昨秋の（マイルCSがイン決着）とは違い、完全に外有利の芝コンディション。パワー完備の差し馬にプラスαが見込める。

　◎ライトオンキューは前走のキーンランドCが4角大外から差し込んでの4着。芝スプリント界の双璧ダノンスマッシュ、タワーオブロンドンから約1馬身差でフィニッシュと、高く評価できる内容だった。好位差しの一連からよりためる形にシフトしたことで、パフォーマンスが上がった印象。父がジャイアンツコーズウェイ産駒のシャマーダル(欧州2歳戦線でも旋風を起こしている)。重厚さを兼備している欧州血統、力感あふれる馬体のつくりなど、目下の荒れ馬場が合う性質も強調材料になる。

　態勢も万全。レース2カ月前となる9月25日の栗東坂路52秒0を皮切りに、質量ともに十分なケイコを消化。しっかり土台をつくり、先週手一杯に50秒0。直前が余力残しで鋭伸とメリハリも利いている。昇級から3戦目と伸びしろを残した4歳馬で、状態面でもライバルよりフレッシュ。Ｖ争いに持ち込める。

　相手も末脚タイプをチョイス。○リナーテは◎に前記のキーンランドCで3着と先着。直線平たんなら末脚が生きる。▲エイシンデネブの鬼脚にも要注意。