京都芝1200mはスプリント戦ながら瞬発力が要求されがち。これはコース形態によるもので、例えばスプリンターズＳが行われる中山芝1200mはスタート直後から下り坂で加速をしたまま４コーナーを回り、さらに直線では急坂がある。ゆえに、前傾ラップ（前半のラップが速い流れ）になりやすく、そのままゴールまで粘り込むための持続力が要求される。一方、京都芝1200mはスタート直後から上り坂で、前半のラップが落ち着きやすい。つまり後傾ラップ（後半のラップのほうが速い流れ）になりやすい。ゆったりとした流れのままコーナーに入ると、内回りの緩やかな下りで加速しつつ、最後の直線で末脚を爆発させる。ゆえに後半の差し脚、瞬発力に秀でたタイプが台頭してくるのが京都芝1200mだ。
そこで狙いは◎ハウメア。実際、京都芝の短距離戦では大崩れがなく【1 1 0 1】という戦績。着外の１戦にしても僅差の４着で、非常に得意としているのがわかる。後傾ラップのレースではコンスタントにメンバー中上位の上がりをマークしており、大崩れはまず考えられない。さらに恵まれたのはこのメンバー。速い流れには巻き込まれたくないだけに、テンから飛ばしまくる馬がいないのはプラス。昇級緒戦とはいえハンデ戦で53キロ、好走の多い外めの枠なら勝ち負けまで期待できる。