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山崎エリカの予想

11R

天皇賞(春)

4月28日(日) 15:40 京都 芝3200m
予想印
8パフォーマプロミス(8人気)
2エタリオウ(2人気)
10フィエールマン(1人気)
3リッジマン(11人気)
4ヴォージュ(12人気)
5メイショウテッコン(4人気)
7グローリーヴェイズ(6人気)
12クリンチャー(5人気)
13ロードヴァンドール(7人気)

【ご注意】予想の転載はお控えください

レース結果
着順 馬番 馬名 人気(単勝オッズ)
1 10 フィエールマン 1人気(2.8倍)
2 7 グローリーヴェイズ 6人気(11.3倍)
3 8 パフォーマプロミス 8人気(30.6倍)
4 2 エタリオウ 2人気(3.3倍)
5 9 ユーキャンスマイル 3人気(6.4倍)
6 1 チェスナットコート 10人気(54.2倍)
7 6 カフジプリンス 9人気(44.5倍)
8 3 リッジマン 11人気(60倍)
9 11 ケントオー 13人気(158.7倍)
10 12 クリンチャー 5人気(9.2倍)
11 5 メイショウテッコン 4人気(9.2倍)
12 13 ロードヴァンドール 7人気(30.3倍)
4 ヴォージュ 中止
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
複勝(通常)
8
5,000円 払い戻し :5,000円x6.3倍=31,500円
馬連(流し)
8
相手
210
2通り 各1,600円
馬連(通常)
58
900円
馬連(通常)
813
500円
馬連(流し)
8
相手
34712
4通り 各100円
合計 10,000円
払い戻し・収支
払い戻し金額 収支
31,500円 +21,500円

見解

4歳馬に人気集中も、狙いはそれらに太刀打ちできる5歳以上馬。

 一流馬のドバイ、香港遠征や大阪杯のG1昇格などで、近年はメンバーが集まらなくなった天皇賞(春)。今年は、G1馬が菊花賞馬フィエールマンのみ。先週、天皇賞(春)に出走予定だったシャケトラが他界したこともあり、メンバーレベルも出走頭数も寂しいメンバー構成となりました。

 人気の中心は、菊花賞上位馬を中心とする4歳勢。果たして5歳以上馬は、本当に太刀打ちできないのでしょうか? 5歳以上馬が馬券に絡めば、一気に配当が跳ね上がるだけに、そこを吟味することが重要。最後までお読み頂ければ、4歳馬vs5歳以上馬の勢力図が見えてくるでしょう。それでは天皇賞(春)出走馬が経由した、昨年の天皇賞(秋)以降のレベルの高いレースを振り返りましょう。


 ★レベル1位 2019年 阪神大賞典 (PP指数27pt)

 サイモンラムセス、ロードヴァンドールが後続を離してレースを進めて、前半5F59秒3の超々ハイペース。ロードヴァンドールが早め先頭に立ち、さらにシャケトラが3〜4コーナーで2番手まで上がり、直線早め先頭から押し切って5馬身差の圧勝。

 この日は雨の影響を受けて時計が掛かり、後半5Fが63秒6も要したように、かなりの消耗戦となりました。シャケトラがラスト1Fで13秒4まで失速しているように、前に行った馬たちにとっては、かなり厳しい流れでした。

 天皇賞(春)の前哨戦としては、消耗度が高いレースになっているだけに、その中でも強烈なレースをしているシャケトラは本番でアウトだと見ていたのですが、その前に悲劇が起こってしましました。天皇賞(春)はともかく、この先で面白い存在だと思っていたので残念でなりません。また、カフジプリンスは展開に恵まれての2着でしたから、今回は苦しいでしょう。


 ★レベル2位 2018年 宝塚記念 (PP指数25pt)

 逃げ馬のサイモンラムセスが予想通り逃げて、淀みないペースになりました。このレースは、7番人気のミッキーロケットが優勝しましたが、レース前半では内々で脚をタメて、3コーナーではがっぽりと開いたインコースを押し上げたのが勝因。フロック的な勝ち方でした。例年の宝塚記念は馬場の内が悪いことが多いですが、昨年はそれほど悪くないにも拘わらず、先行馬たちが内を避けるようにしてレースを進めたという点も、ミッキーロケットにとっては良かったでしょう。

 パフォーマプロミスは、日経新春杯でロードヴァンドールやミッキーロケットを撃破して勝利したことや、目黒記念で同年の日経賞2着、天皇賞(春)5着のチェスナットコートやヴォージュ、リッジマンらを撃破していたことから、4番人気まで支持されていましたが、結果は9着。

 これは戸崎騎手に乗り替わっていつもよりもスタートが遅く、3〜4コーナーの中団外から押し上げることになったのが敗因。中距離馬が相手だとスピード不足の面があるのも事実ですが、前の位置でレースを進めて、展開が噛み合えば、もっと好着順は拾えていて不思議ないレースでした。


 ★レベル3位タイ 2018年 天皇賞(春) (PP指数23pt)

 ヤマカツライデンが後続を突き放して逃げて縦長の展開。1200m通過が1分12秒4と例年の天皇賞(春)を比べるとやや速い流れになりましたが、それでも平均ペースの範囲内。超高速馬場〜高速馬場の天皇賞(春)は、ある程度前の位置を取れて3〜4コーナーでロスなく立ち回れる馬を狙うのが常套手段ながら、昨年はレインボーラインが4コーナー11番手からの差し切りを決めました。

 確かに鞍上が3〜4コーナーの外々からワンテンポ仕掛けを待って、上手く4コーナーの内目に切り込んできた岩田騎手の好騎乗ではありますが、それでも差しが届くとは!(笑) これは例年よりもレベルが低かったからでしょう。

 例年よりもやや速いくらいのペースでも、先行馬が早々とバテたということ。指数的に見てもG1レースでありながら、G2やややハイレベルのG3とは変わらないレベルでの決着でした。クリンチャーもコーナーロスなく立ち回って早め先団から3着。また、3〜4コーナーの外々から差したチェスナットコートは、クリンチャーと0.2秒差(5着)でした。

 クリンチャー、チェスナットコートともに一昨年の天皇賞(春)に出走していたながらば、4着アドマイヤデウスと離された5着馬アルバートとの間に割って入る程度のレベルでした。この程度のレベルだと。この2頭が今回で能力を出し切っても、4歳馬の成長力に覆される可能性は十分あるでしょう。


 ★レベル3位タイ 2018年 チャレンジC (PP指数23pt)

 スローペースだった同日の阪神芝2000mの再度山特別(1000万下)でも1分58秒7が計測されているように、開幕週らしい超高速馬場で行われました。このレースはテンのスピード断然のマルターズアポジーが最内枠からハナを主張し、サイモンラムセスは離れた2番手から。ロードヴァンドールは長期休養明けの影響があったにせよ、テンに置かれて最後方からのレースになりました。

 結論から言うと、エアウィンザーが4連勝目を決めた中距離のこのG3チャレンジCがレベル3位タイにランクインしてしまうほど、ステイヤー路線はレベルが低いということ。また、芝2000mのこのレースではロードヴァンドールが前に行けずに控える選択をせざるを得なくなったことから、長距離戦で前に行ってこそのビートブラック系の馬と言えます。ならば今回でチャンスがあると考える方もいると思いますが、ビートブラックのように阪神大賞典を叩き台に使えていない点がネック。


 ★レベル3位タイ 2019年 日経賞 (PP指数23pt)

 久々に好発を決めてメイショウテッコンがマイペースで逃げる中、エタリオウが向こう正面で動いて3〜4コーナーでメイショウテッコンに並びかける形。ラスト1Fで0.2秒離されましたが、休養明けで体重減。万全な状態ではなかったことを考えると頑張れていたとは思います。また、例年の天皇賞(春)は、位置取りがあまり後方すぎると通用しないので、その辺も意識した騎乗のように感じました。


 ○まとめ

 ここまで読んで気がつきましたでしょうか? フィエールマンがレベルの高いレースを経由していないという衝撃の事実。同馬は菊花賞では指数22ptをマークしていますが、これはメイショウテッコンを始めとする先行馬が包まれるなどの不利があってのもの。また、リッジマンが優勝したステイヤーズS、グローリーヴェイズが優勝した日経新春杯、ユーキャンスマイルが制したダイヤモンドS、そして昨年の目黒記念と横並びの指数です。

 確かにフィエールマンは、キャリア4戦目で菊花賞を制し、まだキャリア5戦であることを考えると、さらなる成長力が見込めます。しかし、あくまでも可能性であって、裏付けはないということ。5歳以上馬が近走不振な馬が多いだけに、無印にもできない状況下ですが、通常は△レベルです。また、4歳馬も5歳以上のトップクラスも実力はほぼイーブンなので、5歳馬以上馬でも通用して不思議ないでしょう。

 よって、◎には、昨年の日経新春杯の覇者(8)パフォーマプロミスを推します。昨年の日経新春杯の指数は、今年の同レースと同じ22pt。ロードヴァンドールが単騎で逃げて、レースが超スローペースで流れる中、2列目のポケットでレースを進めて、最後に同馬をクビ差捕らえての勝利。

 この馬は、ステイヤー路線馬が相手だと、スピード上位で天皇賞(春)のVポジションに該当する好位のインを楽に狙えるのがポイント。前々走の有馬記念は、休養明けのアルゼンチン共和国杯で1着と好走した反動で14着大敗も、前々走の京都記念では、直線の外が極端に伸びる中、内から勝ち馬と0.1秒差(4着)に好走しており、調子落ちはナシ。

 4歳馬と五分の力関係ならば、前に行くヴォ―ジュ、ロードヴァンドール、メイショウテッコンの出方を窺いながら、好位のインでレースを運べて、展開に恵まれる公算大のパフォーマプロミスに期待。正直、勝つまではどうかなあと思っていますが、2着、3着ならば十分あるでしょう。

 〇は、昨年のダービー4着、菊花賞2着の(2)エタリオウ。この馬は自分から動けない分、勝ち味に遅いものの、いい脚が長く使える馬。前走の日経賞では2着に敗れたものの、今回を意識して早めに動いて行ったあたりが好感触。前哨戦をしっかりと叩き台に使う、デムーロ騎手らしい騎乗でした。当初は本命も視野に入れましたが、1〜2番人気に支持されるだけの能力の裏付けがなく、対抗評価に止めました。

 ▲は、デビュー4戦目、過去最少キャリアで菊花賞を制した(10)フィエールマン。休養明けの前走・AJCCは2着と取りこぼしてはいるものの、超スローペースをメンバー最速の上がりで勝利している点は評価できます。1番人気に支持されるほど、能力の絶対的な裏付けがあるわけではありませんが、キャリアの浅い4歳馬だけに成長力が見込めるでしょう。

 以下特注馬として、前走の日経賞を自分のペースで逃げ切り勝ちした(5)メイショウテッコン。昨年の菊花賞はドン詰まりで直線馬場の悪い内に切り込み、エポガドーロと接触とこの馬本来の能力が出し切れず、参考外のレース。また、前々走の日経新春杯はタフな馬場で、自分の競馬に持ち込めず、向こう正面でやや強引に動いて、3コーナーで捲り切ったことで、レースをを超々ハイペースに持ち込んだのが敗因。つまり、〇エタリオウや▲フィエールマンあたりに見劣りしない能力の持ち主ですが、前走を叩き台として使えていないことが不安で狙い下げました。

 △に中距離路線から長距離路線に転向して成績が上昇し、昨年の日経新春杯では、◎パフォーマプロミスとクビ差の(13)ロードヴァンドール。この馬は厳しい流れの前走。阪神大賞典で3着に粘る好内容。今回ブリンカーを外してきたあたりから、陣営の折り合いたい意志が伝わってきます。今回は大外枠に入ったこともあり、逃げ宣言のヴォ―ジュの出方を窺いながらのレースになると見ていますが、前記したようにビートブラック系の馬なので、番手でも問題ないし、メイショウテッコンに行かせての3番手も問題ないでしょう。要は、展開に恵まれるかどうかが鍵です。

 あとは、前走の日経新春杯は前崩れの展開に恵まれての勝利だっただけに過大評価は禁物も、末脚確かな(7)グローリーヴェイズ。前走は3〜4コーナーで動いて、直線で馬群を割った分、メンバー最速の上がりは2着馬に譲りましたが、前半で脚をタメれば切れる脚が使える馬。前走同様に意外とペースが速くなるようだと、浮上のチャンスがあるでしょう。

 他では休養明けで昨年のステイヤーズSを制した(3)リッジマン。前々走の有馬記念は12着大敗も、休養明けで好走した反動によるものでしょう。ただし、立て直されて挑んだ前走の阪神大賞典が急仕上げを考慮してもやや物足りない内容で狙い下げました。本当に良くなるのは次走あたりの気がしています。

 さらに昨年の札幌日経賞で早め先頭から押し切って圧勝したように、自分のペースで逃げられればしぶとい(4)ヴォージュ。この馬は前々走の万葉Sでも逃げ切り勝ち。ロードヴァンドールやメイショウテッコンあたりと競り合うことがなければ、ワンチャンスありそうです。

 最後に昨年の天皇賞(春)の3着馬(12)クリンチャー。この馬は昨年の天皇賞(春)以降が不甲斐ない内容ですが、立て直された前走・日経賞が外から勝ちに行く競馬で、決定的に悪い内容でもなかったので、一応、押えます。


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指数派
  • 山崎エリカ
  • 売れ筋No.59
  • 回収率TOP61
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59
回収率
85%
的中率
54%