展望：外枠先行有利
先週の中山ダートはかなりの好時計が出ていました。月曜は5.7％まで含水率が下がりましたが、それでも好時計が出るような馬場。雨の影響が残るであろう土曜は先行有利でしょう。

◎15.シュヴァルボヌール
新馬戦は好発を決めて楽に先行。600ｍ通過35.2秒はスロー。3.4角は馬なりで、直線もほぼ追うことなく大差勝ち。L2は12.8-12.7の加速ラップに。ほぼ馬なりで加速ラップにしたのだから相当な器でしょう。
芝の2戦目は出遅れたので度外視。
前走は五分。軽く促して先行。600ｍ通過34.2秒は福島ダート1150ｍとしては速めで、3角で前に捕まえに。内のピコテンダーがかなり抵抗してきましたが、終いが12.3秒だから手こずったというよりは、ピコテンダーが止まらなかったというのが正しいところ。
ダートではかなり上まで行けるでしょう。ここも外枠から先行して押し切れる……！

◯12.ヤマメキング
前走は五分に出て、自然と下がって中団へ。600ｍ通過33.5秒のHペース。直線は外から追い込みましたが、L2が12.5-12.3の加速＆余力ラップに。ハイレベル戦なのは間違いなく、0.3秒差5着でも悪くはありません。鞍上は「左回りは張るような感じで、それがロスになっています」と述べていたので、右回りで改めて。
前々走は陣営が「素質はこのクラスでも遜色ないと思いますが、久々で動きにまだ物足りなさが残ります。春も使いながら良くなったし、コース適性も含めて今回は半信半疑」と弱気。五分に出て、中団から。3着には来ましたが、正直、物足りない内容でした。
陣営が「平坦より坂のあるコースの方がよさそう」と述べていますが、確かに中山の方がパフォーマンスは高い。
3走前は600ｍ通過33.4秒のHペース。五分に出て、先団の後ろへ。直線で外に持ち出すと、上がり36.9秒で差し切り。L2が12.5-13.1と失速してくれたため、きちんと届いた印象です。
今回、ここまで緩むかが微妙なライン。2.3着候補として。

☆3.4.8.10.11.16
消5.メイデンタワーはかつては1400ｍを使っていましたが、短距離に活路を求めてきた馬。それでもなかなか結果が出ません。今回は陣営が「順調で時計的にも動けているが、いい頃に比べるとまだ動きにメリハリがなくて」と微妙なトーンで。
消7.メモリーグラスはメンバーレベルの低い2勝クラスでは通用しますが、相手が強くなるとそれなりに落ち着きます。今回はメンバーレベルがそれなりに高くて。

【自信ありプロファイル】
的中・回収バランス型
【自信・不安のポイント】
中山ダートは雨の影響が残り、前有利になる可能性が極めて高い。
15.シュヴァルボヌールは先行できて、かつ、一番強いので、外枠からスムーズに先行しての押し切り濃厚。
12.ヤマメキングも中山なら不発は考えにくく、2.3着固定で良さそう。
相手は手広く。
不安は切ったメイデンタワーが案外仕上がっていたというパターン。また、メモリーグラスが足りてしまうレースレベルになるパターンです。

L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています（Lはラストの「L」になります）。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。