展望：外枠差し有利
札幌芝はかなり外差し馬場に近くなっています。
土曜、内枠や先行して健闘したのは能力が抜けている馬が大半でした。前目から運んだ馬も直線で外に出しており、内枠はかなり厳しそう。
行く馬は揃っているため、外枠の差し馬が恵まれると見て。

◎14.キングメーカー
前走・白百合Sは後方から。1000ｍ通過57.9秒のHペース。内にいたせいか、鞍上が外を回すと間に合わないと思ったか、内へ。もっと外を回した馬が伸びたため、進路取りが微妙でした。
前々走・あやめ賞は五分に出て後方から。L5の58.2秒も速いですが、L2は11.1-11.0の加速＆余力ラップに。本馬は終い10秒台で差し切っています。

◯12.テラステラ
最近は精神面に問題があるという話。
前走は先行策。800ｍ通過47.4秒なら速くなく、流れに乗れていましたが、失速。
前々走はL2が11.2-11.4の余力ラップ戦。上がり3位タイ＆1.20.7で走っているだけにレースレベルが高かっただけでしょう。
3走前は800ｍ通過47.8秒のSペース。2番手先行。こちらも0.4秒差。勝ったブルーミンデザインは一気にオープン入り。
前走をイレギュラーと見れば、ほぼ力を出せています。
陣営は「馬運車で消耗するタイプ。札幌に着いた当初は輸送疲れを見せていたので、その点を考慮して追い切りはソフトに。状態は悪くありませんが、ここ３戦は気持ちの面で問題がありましたからね。血統的に洋芝は向くはずですから、環境を変えたことで、走る気が出れば」と述べています。気持ち云々よりも、レースレベルの問題などの方が大きいはず。
普通に2勝クラス上位の実力馬。1400ｍでは安定して1分20秒台で走れます。マイルは微妙に長いはずで、前走はその影響があった可能性も。1500ｍなら問題はなく、追い切りもきちんと動いています。
状態面が理由だと思われて人気が落ちるなら断然買いで。

他馬について。
4.ヨウシタンレイ：前走は800ｍ通過46.7秒。札幌芝1500ｍとしてはやや速く、L2は11.9-12.2と失速。インの中団前目で立ち回り、最後に3.4着馬に捕まりました。今の馬場では……。
5.ステラバルセロナ：前走は最内枠。五分に出て、中団へ。最後にギリギリ、ヨウシタンレイを捕まえました。差しの届くペースで、評価できるかは疑問。3走前のチャンネルトンネルの2着が強いですが、当時はSペースを先行。前付けだと捕まりそうな馬場で。
6.ビーナスローズ：逃げ馬。札幌芝1500ｍは得意としていますが、ずっとイン前有利の馬場だったため、今の馬場が……。
7.フォルテム：前走は逃げ切り。外枠から促してハナへ。同日のビーナスローズよりも遅い走破時計。こちらもL2が11.5-12.3と止まっているだけに、今の馬場がカギ。

L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています（Lはラストの「L」になります）。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。