◎6.レイユール
レイユールの新馬戦はL2が11.8-10.8の加速＆余力ラップでの勝利。いくら直線の追い風が強かったとしても、終い10.8秒は簡単には出せません。シックスペンスの新馬戦のL2が11.9-10.7と近い水準でした。
本馬はインで立ち回り、直線でラチ沿いに進路を切り替えると瞬時に加速して圧勝。加速力は相当に高いと言えます。
続く赤松賞はL5が57.7秒の余力ラップ戦。出遅れて後方から。Sペースだったため、展開不向きでしたが、上がり最速の33.4秒をマーク。かなり厳しい位置から2着に浮上。もう少しで差し切るところでした。この時勝ったマピュースはクイーンC2着＆桜花賞4着。
レイユールのここ2戦はHペースで脚が溜まらず、本来の力を出せなかったと見るべきでしょう。
陣営は「時計に限界があるので福島も良さそう。復活のきっかけが掴めるといいね」と前向き。福島芝1800ｍは内枠先行有利になりやすいコース。スタート面はカギですが、ここ2戦、速い流れを追走しているため、今回は追走が楽になるでしょう。この馬の加速力を見せつける……！

○8.マリアイリダータ
前走・スイートピーSはL5が58.0秒の余力ラップ戦。レベルの高かった年です。本馬は外枠から五分に出て、スローと見るや否や、位置を押し上げて先団へ。懸命に前を追いかけましたが、前が楽なペースで2着まで。
ここなら力上位でしょう。
新馬戦も余力ラップでの勝利です。

▲7.クイーンズワーフ
前走は600ｍ通過が36.8秒の超スローで逃げたとはいえ、L5は58.1秒。タフな稍重の馬場だったことを考えれば、かなり速い水準で後半をまとめています。残り200ｍ手前で差されていますが、交わされてからもしぶとく粘りました。3着グローブアマランスや4着レッドロスタムがなかなかの実力馬ですが、これらが届かなかったのも頷ける好ラップ。
楽に逃げか先行できれば、残り目もあり得ると見ます。

L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています（Lはラストの「L」になります）。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。