展望：内枠差し有利

◎9.ツーネサーン
前走の未勝利勝ちは「ツーネサーン戦」と呼んでいる超ハイレベルな未勝利戦。勝ち時計の1.20.0はオープンレベルで、L2の11.5-11.4の加速＆余力ラップも非常に優秀。その後、怪我等で順調に運べていない馬も多いですが、3着のヤマニンアルリフラが先週、北九州記念を制覇しました。
7着マサノカナリアもヴィクトリアマイルに出走。
素直に高く評価して良いでしょう。
さすがに休みが長く、陣営は「能力は通用しそうですが、長欠明けなので、レース勘という点で不安が残ります」と半信半疑な様子。ただ、追い切りはきちんと動いています。
フランケル産駒ですが、出遅れた既走馬相手の1800ｍの未勝利戦では上がり最速の34.3秒で2着。最後まで伸びており、距離に問題はなさそうです。
長期休養明け成績の良くない矢作芳人厩舎の馬ですが、このレベルになると即勝っても全く不思議はありません。
惨敗もなくはなさそうですが、本来ならここは通過点でなくてはならない馬。相手はかなり小粒。休み明けで人気の上がってこないここでこそ買いと見て。

○8.アンドローゼス
まだ未勝利ですが、1勝クラス通用の力は優に示しています。
3走前は余力ラップ戦でタイム差なしの3着。1.58.4の走破時計も優秀です。
前走は五分に出て中団へ。1000ｍ通過60.1秒で、差し馬向きの流れ。3角で上がっていこうとするものの、前が壁になっていてスムーズさを少し欠きました。外をスムーズに回した勝ち馬、インをロスなく回った2着馬に先着を許しましたが、スムーズさの有無が結果に出た印象です。
好位差しの競馬ができるタイプ。この相手関係なら。

▲15.リアンベーレ
前走は最内枠で出負け気味に出て中団から。1000ｍ通過63.1秒のSペース。稍重で上がりの出にくい馬場でしたが、L5は58.8秒と水準以上でした。直線は馬場の真ん中からしぶとく伸びて5着。
未勝利勝ちのL2は11.4-11.2の加速＆余力ラップで、スプリングS2着のフクノブルーレイクを撃破。
アザレア賞はともかくとして、前走と4走前のゆりかもめ賞はハイレベル戦だったという見立て。3走前はダートで参考外です。
ここなら勝負になるはずで。

☆4.14
4.エナジーショットの前走はインでどん詰まり。フラワーCは差し決着を先行。
14.パートオブワールドは未勝利勝ちのL2が11.8-11.0の加速＆余力ラップで、スプリングS5着のスワローシチーを撃破。

L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています（Lはラストの「L」になります）。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。