マイルCSへ向けての重要なトライアルとなる、東京の富士S。適度に先行指向が強いメンバー構成で、しかもフルゲート18頭による一戦となると、道中もそれなりにピリッとしたペースで流れそうだ。流れが向きそうなのは、中団あたりから鋭くキレる末脚を繰り出せるタイプ。となると、大きく紛れるケースは考えづらい。

本命◎は06エアスピネル。昨年の覇者であり、その後のマイルCSでも僅差の2着に好走している。非常に高い芝マイル適性の持ち主で、地力の高さや条件適性についても文句なし。ここまで順調さを欠いてきた点だけがネックだが、ここを目標に入念に乗り込まれており、それなりにいい仕上がりでレースに臨めそうである。

対抗○に08ロジクライ。近走は崩れることなくコンスタントに上位へと食い込んでおり、もっかの充実ぶりが目立つ。この組み合わせだと好位からのレースになりそうだが、以前とは違ってこのほうが力を発揮できるはずで、叩かれての上積みもありそう。上位拮抗の混戦模様において、絶好調のルメール騎乗も強力な買い材料となる。

以下は単穴▲に11ワントゥワン、押さえ△に14レッドアヴァンセ。ハッキリと叩き良化型で、59キロを背負う13ペルシアンナイトは「消し」で勝負する。あとは、力はあるが器用さに欠ける09ハクサンルドルフ、初の古馬との対戦であるだけでなく「久々＆大幅距離短縮＆大外」とマイナス材料が多い18ジャンダルムも、ここは「消し」ジャッジが正解だ。
上位評価組が本当に僅差なので、買い目は◎○▲△の馬単ボックス12点がメイン。オッズが割れそうなことや、上位人気馬をけっこう消していることから、これでも十分なリターンが得られると予測している。