展望：外枠先行有利
土曜の東京は極端なバイアスはない印象。
上がりは掛かっていますが、差し馬も切れ味が削がれるため、あまり深い位置からの差しは届かない印象です。
ここは逃げ馬が少なく、
好位から差し脚を生かせる馬を中心視。

◎13.カニキュル
前走の2勝クラスは600ｍ通過が36.6秒の超スローでしたが、L5の56.4秒は相当に速い数字です。前半のペースを考えれば、着差の広がるようなレースではありませんでしたが、3馬身半差の大楽勝。上がりの32.9秒も相当に速く、いるクラスが違う！という内容でした。
前々走の2勝クラスは五分に出て中団後ろへ。内から馬群をさばいて、前との差を一完歩毎に詰めてはいましたが、シヴァースに届かずの2着。ただ、シヴァースは同日阪神11RのしらさぎSで人気を集めている馬。
ローズSで対抗を打った馬ですが、速くないペースの大逃げがあり、展開も向きませんでした。
昨年の三浦特別は1.45.3の好時計で楽勝。L5も57.6秒と優秀な数字でした。この時と同じ東京芝1800ｍ。しかも52キロなら勝ち負けしなければいけないでしょう。

○11.タガノエルピーダ
マイルへの距離短縮を待ち望んでいた馬で、前々走は久しぶりのマイルで快勝。前走・阪神牝馬Sは好発を決めて、そのまま逃げられそうでしたが、外からイフェイオンが絡んできてインの3番手に。直線ではインを狙いながらも開かず、外に切り返すロスがありました。そう着差の開かないレースだったため、このロスも痛かったと言えます。
2000ｍ以上だと疑問ですが、3走前で高いパフォーマンスで2着した1800ｍまでなら許容内だと考えています。実力馬が54キロというのも魅力で。

▲12.セキトバイースト
前走・都大路Sは1000ｍ通過57.5秒の超Hペース。本馬は序盤は先団でしたが、早めに位置を押し上げていく形で、3角では3番手へ。直線でケイアイセナを競り落とすと、3馬身半差を付ける快勝でした。1.45.2も優秀。
初55.5キロに増える点はカギ。
ハイペース耐性の高いタイプ。速くなっても飛ばした方がベターでしょう。瞬発力勝負にしてしまうと分が悪いので、どう乗るかもカギになります。

△14.ラヴァンダ
前走・シドニートロフィーは1000ｍ通過65.8秒の超Sペース。牝馬限定戦にしてはメンバーが揃っていました。勝ったランスオブクイーンはオークス5着馬。3着オーロラエックスは小倉牝馬Sで4着の実績があります。
逃げたのは良かったものの、空けた内を突いたランスオブクイーンに差されて2着。
前々走・阪神牝馬Sは追って追ってしぶとく伸びて、最後はボンドガールよりも伸びていたくらい。上がり32.7秒は優秀。
3走前の難波Sはサブマリーナの勝ったハイレベル戦。最内枠で上手く乗れたとはいえ、ここで2着なら十分に強さを示しています。

L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています（Lはラストの「L」になります）。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。