展望：外枠差し有利
京都ダートは雨で高速化したりしなかったり、読みにくい砂質なのは確か。
土曜は朝9時から降り出す予報で、高速化するほどは降らないでしょう。
高速化しない程度に湿ると外枠有利になりやすいのが京都のダート。
1800ｍから100ｍ延びるだけの1900ｍですが、この100ｍ差は大きく、一気に差しが届きやすくなります。
マーブルロックの逃げの可能性が高いでしょうが、それに続く先行馬が多く揃っています。すぐ外のレヴォントゥレットやライオットガールが追いかけるだけなら良いですが、内枠のテーオードレフォンやメイクアリープもある程度出していくと考えれば、ペースアップは必至。
外枠の差し馬を狙って。

◎13.ジンセイ
前走・観月橋Sが京都ダート1900ｍ。
1000ｍ通過は61.7秒。流れましたが、L5・L4で13.4-13.2と緩みました。五分に出て、馬なりで先団へ。終始手応えが良く、最後に少し本気で追っただけで快勝しました。驚きなのが、L2の11.8-11.8。1.58.0の好時計で走りながらこのL2の数字は文句なしに速く、ハイレベル戦としてマークしていました。
3走前の初ダートが文句なしの強さで、すぐにオープンまで行くだろうと思っていた馬。
前々走で負けたのは超Sペースにハマったから。手応え自体は本馬が優勢でしたが、内のミッキークレストがしぶとく、交わせずの2着。L2が11.7-12.1は速すぎで、ジンセイも上がり最速の36.3秒をマークしています。
好位差しの競馬ができて、砂被りも問題のない馬。
重賞のここも突破できる器でしょう。

○15.タイトニット
前々走の甲南SはL2が12.2-12.1の加速＆余力ラップ。Sペースではありましたが、余力十分の好ラップ。
出負け気味に出ましたが、行きっぷりが良く先団へ。3.4角では唸るような手応え。直線では一瞬、進路がなくなりましたが、ラチ沿いへ突っ込むと鋭く伸びて差し切りました。本馬は終い11秒台でまとめているはずで、余力は十分。
それを理由に前走・アンタレスSは単穴評価にしました。1000ｍ通過が60.8秒とHペースで流れてくれました。やや出負け気味に出て中団へ。3.4角は外に出さず、内め。良馬場の阪神ダートはコーナー部で外を回すと必要以上に消耗するため、上手く立ち回れていました。
10番人気を見返しての2着好走ですが、本来、このくらいはやれると思って単穴を打ったので、自分の分を走ったものと見て良いでしょう。
京都ダート1900ｍでの勝利経験もあり、差しの利くはずのここは堅実に走れるはずです。

☆4.メイショウハリオは初の59キロ。これは大きな減点材料。復調は成っていますが、59キロで勝ち負けできるほどの力があるかどうか。前走・川崎記念に関しては、ディクテオンを追いかける形でマクり。そのまま先頭に立ち、長く良い脚を使ってはいますが、2着ディクテオンに最後は差を詰められており、好騎乗も光りました。3着サンライズジパングはコーナー角のキツい川崎コースに苦しんでマクりに反応できず。サンライズジパングが力を出せなかったからこそ、勝てたのは確か。
フェブラリーSはMペースで、力差がはっきり出たレース。実力ある1-5着馬に次ぐ6着ならよく頑張れていますが、ここにも生きの良い実力馬が揃っています。差し馬なのは良いので、斤量を問題なくこなせるようなら。三連系で押さえます。

☆8.ブライアンセンスはSペースに強く、Hペースに弱い馬というイメージでしたが、前走・マーチSはHペースを先団から差し切り勝ち。ただ、L2が12.7-13.4と大きく失速しており、時計的にも決してレベルの高いマーチSではありませんでした。昨年のマーチSと同じだけ走り、それで勝てたという内容。ただ、雨はプラスに働くはず。三連系で押さえます。

他の馬について。
6.ロードクロンヌは重賞では抜けていないという見立てでした。前走・マーチSは1000ｍ通過60.9秒のHペースを先行する形だったとはいえ、早め先頭のマテンロウスカイ、先団から追い上げてきたブライアンセンスに差されての3着。本馬は57キロで、ブライアンセンスが57.5キロでした。先行脚質もマイナス。ここらで崩れそうです。
7.アウトレンジはハイペース耐性の高い先行馬。前走・ダイオライト記念は競ってきたメイショウフンジンをすぐに行かせれば良いものを、やや抵抗する形になって負荷も高くなりました。前で残すならこの馬かと思いますが、内外に逃げ先行タイプがいるという良くない枠。競馬が難しくなった印象です。

L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています（Lはラストの「L」になります）。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。