展望：外枠差し有利
世代限定戦らしく、逃げ先行馬が多めでペースは速くなりそう。差せるタイプから。

◎4.タイセイカイザー
前走は既走馬相手のデビュー戦。
出遅れて、出脚も鈍く最後方から。向正面で徐々に位置を押し上げていく形。3.4角はかなりの外を回して進出する大味な競馬。1000ｍ通過64.6秒のSペースとはいえ、L2の12.0-11.8の加速＆余力ラップは非常に優秀。終いに後続を突き放している通り、Sペースだからといって11.8秒はなかなか出せません。
プール併用で乗り込んでおり、まだまだ状態面の上積みは見込めそう。陣営も「まだ体の緩さがあり、エンジンがかかるのに時間を要します。良くなるのは先だと思います」と述べていますが、まだまだの状態で初戦のハイパフォーマンス。2戦目の上積み分で、更にパフォーマンスが上がるはずです。

○11.ナルカミ
新馬戦で古馬オープンクラス並みの好時計で勝った通り、力さえ出せれば、勝てるレベルにあるでしょう。
前走は制御の利かないような形の逃げ。1000ｍ通過61.6秒はHペース。さすがに止まりましたが、それでも0.6秒差です。陣営は「人との意思疎通を理解できておらず、こちらが指示を出すと体の使い方が硬くなったり、パニックになる面が。いいモノはありますが、安定して力を発揮できるかはまだ自信が持てません」と述べています。とにかく力を出せるかどうかだけでしょう。

▲7.ロッシニアーナ
新馬戦は五分のスタート。二の脚は速く、すんなりと3番手へ。1000ｍ通過63.8秒のSペース。逃げていたグランドプラージュに届きませんでしたが、L2の12.4-12.1の加速＆余力ラップでは、差せなかったのも仕方ありません。
前走は逃げの手に。1000ｍ通過63.3秒ならMペース。3.4角で外から他馬に交わされていますが、手応えには余裕があり、コーナリングでハナを奪い返すと、そのまま突き放して楽勝。手応えに余裕があり、まだ時計は詰められるでしょう。L2は12.8-12.9で、1.54.4。
サムシャインの方は1.54.2の持ち時計を持っていますが、L2は12.5-13.3。圧勝ですが、割と鞍上が最後まで追っていたので、余力面でどうか。
こちらを推奨します。

△10.ダノンミッション
未勝利勝ちのL5が57.9秒の余力ラップ。持続力の高さは証明しています。芝で持続力が高くてもダートで通用する訳ではありませんが、ないよりは良いでしょう。
近親にはダート馬も複数頭いて、ロードカナロア産駒という点からもこなせそう。陣営は「前進気勢が旺盛で、練習ではキックバックは大丈夫。発進もスリップせずにスムーズに出ている。今回はダート適性の確認をしたい」と述べています。強いダート馬を出す堀宣行厩舎。480キロ前後の馬格も及第点で。

他の人気想定馬。
9.サムシャイン：前走は1000ｍ通過63.8秒のSペース。五分に出て中団前目へ。3角手前付近でハナに並びかけましたが、返り討ちに遭う形で失速。3着馬にもクビ差まで詰め寄られました。L2は12.5-13.6。L4の50.1秒は優秀ですが、本馬は0.4秒離されており、終いもかなり止まっている計算になります。1.54.3。
途中からハナを奪った前々走もL2は12.5-13.3。鞍上は最後の方までしっかりと追っていました。勝ち時計は1.54.2。このくらいが現状の限界そうで。

L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています（Lはラストの「L」になります）。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。