展望：外枠先行有利

◎10.ロサンゼルス
3走前に1200ｍに短縮。当時は最内枠で、揉まれる危険性が低くないと感じました。発馬一息で、押して出していきましたが、インで揉まれてしまい、砂を被って位置を下げました。完全に終わったと思いましたが、直線でまた盛り返すように伸びてきたのは驚きました。3着。この競馬で崩れないなら、1勝クラスの中山ダート1200ｍなら滅多なことで崩れないだろうと感じました。鞍上も「先生とも理想はハナと話していたんですが、テンに行けず、砂を被って思ったようなポジションになりませんでした。4角で前が開いて砂を被らなくなったら一気に加速してくれたし、終いまで伸びてくれたんですが、内枠が災いしましたね。外枠だったらもっと前で運べていたと思います。枠がアンラッキーでした」と述べていました。
前々走は外枠替わり。押して押して途中から2番手へ。3F通過33.4秒の超ハイペース。外から前を捕まえに行きましたが、前にいたマイレーヌがしぶとくて2着まで。1.11.5で走れるなら、やはり崩れる危険性は低い。
前走は1400ｍ。こちらも押して2番手へ。さほど止まっていませんが、最後に甘くなったところを見る限り、やはり1200ｍ向きでしょう。
外から被される危険性の高い枠の並びですが、それでも崩れないと見て。

○14.スマートオリーブ
中山ダート1200ｍではテンの速さを武器に安定して走っている馬。
あまりハナを奪えてはいませんが、1勝クラス上位のテンの速さを持っているプラティクレールと一緒に走ることが多く、枠の並びによってどちらがハナに行くか譲り合っていた側面も。また、最近は控える競馬をしても崩れなくなっているので、出して行かないことも少なくありません。
前走の1000ｍ戦は最内枠で出負け。押して押して、何とか逃げ馬が内ラチ沿いに入り込む前にハナに並びかけました。コーナリングで先頭に立ちましたが、序盤の無理が祟った形で、0.2秒差3着。
本命を打った前々走はダートスタートだけを危惧していました。五分に出ましたが、鞍上があまり積極的でなく、控える形に。揉まれる形だと良くありませんが、それでも一旦は3番手まで浮上。5着でしたが、3着とはタイム差なし。ここでミスターディジェイに先着しています。
中山ダート1200ｍでは、4.4.13.3着と安定して走れています。
芝スタート＆外枠替わりは魅力。
陣営は「揉まれ弱いところがあるが、自分の形なら渋太く頑張れる。もうワンパンチ欲しいものの、あとはメンバー次第で」と述べています。外枠に同型は多いものの、今では控えても問題なくなっています。しっかりと出して行けば、ハナか番手を奪える速さは備えているので。

☆1.ヴェルトラウム
本命を打った前走は好発を決めて馬なりで中団に。3.4角は外から良い形で進出していきましたが、1.2番手の馬が残す流れに泣きました。3着なら力は示しました。1勝クラス上位の力を備えているのは確か。今回、最内枠がどうか。ここ2戦は上手く出ていますが、元々、スタートが上手くありません。外から被される危険性が高いものの、上手く出てさばければ。

☆5.クインズポラリス
こちらもスタートが下手な馬ですが、元々差し馬で、速い上がりを使える馬です。前走もスタート一息でしたが、その後は行きっぷり良好。徐々に巻き返していく形で、直線も上がり2位の脚で追い上げました。鞍上は「耳覆いのないメンコにしました。その分、スタートも道中の行きっぷりも良かったですね。スムーズに運べましたし、いつも通り終いは脚を使っています」と述べていました。時計的にも安定して自分の分は走れるタイプ。明確な理由があって行きっぷりが良化している今ならあと一押しが利く可能性も。3キロ減がなくなる点は不安。

他の人気想定馬。
7.リワードファラオン：中央再転入。高知での時計・指数面から通用するかは微妙ですが、デビュー2戦目の1200ｍ通過が1.13.7。1200ｍ戦の1勝クラスなら足りないということはなさそうですが、上位の馬かはどうか。高知でもっと速い上がりでまとめられているなら良いのですが……。

L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています（Lはラストの「L」になります）。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。