Sペース想定：外枠有利・先行有利

◎13.フェルメール
前走時は陣営が「ダートに戻してどうかですが、今回は休養明け。１度使った方が良さそうです」と非常に弱気。800ｍ通過48.4秒のSペースでも追走に苦労しており、さすがに仕上がっていなかったと見るしかありません。
前々走は芝なので参考外。少し負け過ぎではありましたが……。
3走前は1000ｍ通過65.5秒の超SペースながらL4は51.0秒と水準以上だった未勝利戦。内枠からスムーズに先行。3.4角は外から進出。残り200ｍではまだ前と3馬身ほどありましたが、これを楽に差し切り。本馬は12秒台半ばで差し切っているはずです。
2着に下したグロバーテソーロはすでに2勝クラスを突破。3着エコロブレードも勝ち上がり、1勝クラスで2度の4着。4着メイショウソムリエは1勝クラスで3度全て馬券内の堅実派です。
この面々を撃破したフェルメールが弱いということはありえません。
まともに走れるかどうかだけ。陣営は「今回は勝った中山になりますが、レースを使いつつ良化を待ちたいと思います」とまたしても弱気ですが、12月から十分なほどに乗り込んでおり、前走のようなことはないはずです。
メンバーは小粒で、逃げ先行タイプは力を疑問視せざるを得ない馬ばかり。
弱い先行馬に付いていく形で運べそう。自然と前が垂れて本馬が浮上するはずです。

○2.ブレスワード
初の中山ダート1800ｍは不安ですが、初戦はL2が12.2-12.1の加速ラップを差し切り。距離は何とかなりそう。
前々走は出遅れ。800ｍ通過46.5秒のHペースを中団付近から。馬群をさばいて4着に浮上。このレースは世代限定1勝クラスらしくメンバーレベルが高かったので、本馬の力はここでは上のはずです。
長期休養明けの前走は馬体が成長したと陣営のトーンは悪くありませんでした。内枠からほぼ五分に出て先団。直線は伸びてきそうで伸びきれず、4着に終わりましたが、800ｍ通過48.4秒のSペースで、L2は12.0-12.1。本馬も36.7秒の上がりを使っているだけに悪い内容ではありませんでした。
距離面だけ。中山ダート1800ｍはかなりタフなコースなので、持つかどうか。小粒なメンバーで力上位なのは明らかです。

▲14.ジャクソン
前走はアスクハッピーモアの逃げで1000ｍ通過は63.1秒と速め。中団から運び、良い手応えで4角進出。外から終いの脚は一番で、クビ・クビの惜しい3着。ライジンマルなどの素質馬含めて、3歳馬が上位独占した中、当時の4歳で3着なら力差はないでしょう。
前々走も0.6秒差とさほど負けていません。
陣営は「こういう時計のかかるダートが向いているタイプ」と述べており、それは前走でも示したと言えます。
凍結防止剤の影響が微妙ですが、時計は掛かっているタフなダートに間違いはありません。タフなダートで改めて。

△7.ライクファーザー
3走前が好内容。出遅れて後ろからになりそうでしたが、外に出してスルスルと位置を押し上げていきました。向正面では好位。1000ｍ通過は62.9秒と未勝利としてはHペース。アスクハッピーモアにクビ差及びませんでしたが、L2は13.0-12.7の加速ラップに。3着には大差を付けました。
アスクハッピーモアは1勝クラスで案外ですが、時計・指数面では悪くなく、いずれ1勝クラスは突破できそう。
本馬も力自体は高いはず。
前走は9着とはいえ、3歳馬ばかりのほぼ世代限定の1勝クラスで、1.36.3で走破しています。
長期休養明けで仕上がり面だけが大きな不安。陣営も「久々でも地力に期待です」とあまり前向きではありません。

☆9.ブライテストドーン
5走前からセン馬に。
前走は出遅れて最後方に。途中から一気にマクって先団へ。かなり無理のある競馬をしたのでえ、これは失速しても仕方ありません。
前々走は五分に出てインの好位。途中、外からのマクリが入り、5.6F目が11.8-11.7とかなり速くなりました。ここで動かなかった（動けなかった）のが正解で、直線はインから伸びて4着を確保。相手小粒だったとはいえ、及第点。
3走前は1000ｍ通過62.2秒のHペース。先団から。最後は少し甘くなったとはいえ、内から良い伸びを見せました。このレースはカンジが勝ったハイレベル戦。ジャクソンとはクビ差。ジャクソンとは差はないでしょう。なお、この時、3番人気に推されていました。楽な相手関係の割に人気がなく、狙い目と見て。

他の人気想定馬。
5.ペネトレイトゴー：前々走が初ダート。前々走は五分のスタートを切って後方から。1000ｍ通過61.3秒はHペース。後方から完全に展開が向いています。前走は出遅れて後方から。1000ｍ通過63.2秒のSペースでしたが、かなりタフなダート。最後は外から凄まじい脚で追い上げて3着。前走に関しては時計平凡で、メンバーの弱さにも恵まれたと言えます。タフな中山なら届いても不思議ありませんが、この馬が来た時、フェルメールと共存しているかがかなり疑問で。

L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています（Lはラストの「L」になります）。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。