Sペース想定：外枠有利・先行有利

◎10.イッツオンリーユー
イッツオンリーユーは初ダートの8走前が好内容。800ｍ通過46.6秒のHペースを2番手から。このペースだと大きく負けても仕方なく、現に1番人気アオイコウキは殿に負けています。3着に残しただけでも評価できます。
5走前の函館戦は重馬場ではありましたが、1000ｍ通過60.4秒のHペースで逃げて、0.6秒差4着に粘る好内容。2番手のゼンダンスカイにマークされてしまい、L4で11.8秒という速いラップを刻みました。ここでペースアップしたため、止まったのは仕方ありませんが、走破時計の1.43.9は重馬場だとしても優秀。
その後、札幌ダート1700ｍでは掲示板付近の結果が続きましたが、札幌ダート1700ｍは外マクリが利きやすく、敗戦の多くが差し馬に交わされてのもの。もしくは強い逃げ・先行馬を捉えられなかったものです。
今回、かなり小粒な牝馬限定戦。
逃げ・先行馬が少なく、ゆっくりと先行できるでしょう。
札幌では展開不向きが続きましたが、今回はようやく恵まれそうです。
休み明けの前走も0.7秒差6着。悪くない内容でした。「叩いた上積みは見込める」という話なので、ここは楽に逃げ・先行すれば粘り込めるでしょう。

○15.ヒヒーン
ダートでは5戦して着外は1度だけ。飛んだ前々走は牝馬限定戦にしては骨っぽい馬が揃っており、時計も優秀でした。自分の分は走れています。
前走は1000ｍ通過62.7秒。前2頭が競って、その後ろから。3.4角で外から早めに捕まえに行きましたが、その分、控えていたキングオブフジに差されてしまいました。レースっぷりは横綱相撲でした。
安定した先行力、安定して1分54秒台で走れる馬。さほど強い馬のいない牝馬限定戦なので、安定感の高さで十分に高く評価できます。

▲5.エーリアル
前走は800ｍ通過45.8秒のHペース。重馬場とはいえ、本馬は1.35.9で走っており、1勝クラス上位でしょう。相手も強力でした。
問題は1800ｍ。
1800ｍの前々走は外枠から先行しそうでしたが、引いて中団へ。1000ｍ通過61.4秒のHペースだったので英断でしょう。当然差しの利く流れでしたが、より後ろにいた組に展開が向きました。1.54.7で走破しているなら悪くはありません。
3走前は速い流れを追走したことで苦しくなったか。
ヒヒーンより強い可能性が低くなく、1800ｍも問題ないでしょう。陣営は「放牧明けで順調な仕上がり。冬場は体調がいいですね。うまく流れに乗れれば」と述べています。休んでの成長面にも期待して良さそう。ヒヒーンより上でも良いのですが、ヒヒーンの安定感を上に取った形です。

他。
3.サイモンブーケ：前走出負け。1000ｍ通過63.3秒のSペース。とても差しが届くようなペースではありませんでしたが、これで2着に届いたのは相手が小粒すぎたからでしょう。前々走に関しては差し有利のペース。今回、Sペース想定。前走よりも相手は強い。
12.ホウオウシンデレラ：前走・金沢の交流戦の指数は優秀で、1勝クラスでも通用しそうな水準。3.4角で内を突こうとした時に、逃げていたパシュミナが外へ大きく逃避。これによってホウオウシンデレラは進路がスムーズに。パシュミナは絶望的な逃避からまた伸びてきており、まともならパシュミナが勝っていたように思います。過去にダートを使った時には「砂被りを嫌がっている」「怖がり」という言葉が出てきていました。逃げがベストでしょうが、さすがに逃げられないでしょう。静観します。

L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています（Lはラストの「L」になります）。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。