中長距離のチャンピオン級の実績馬が何頭かいるものの、いずれも近走の成績がイマイチかドバイ帰りでフルに能力を発揮できるかどうか疑問符がつく馬ばかり。であれば、さまざまに条件が合いそうな香港のワーザーを狙ってみたい。

　ニュージーランド／オーストラリア時代の重賞実績が2000〜2500mで、香港でもGI・3勝が2000と2400m。舞台がシャティン競馬場と同じ右回りということなら今回の条件はぴったり。前走6着は必ずしも適距離ではないマイル戦に加えてトップハンデ、さらに休み明けということであれば、宝塚記念に向けてのひと叩きと考えられる。伝えられる関係者のコメントからも調子はよさそう。ただ渋った馬場が得意とされるこの馬にとって、梅雨のこの時期に金曜日が好天となり、さらに当日もピンポイント予報では朝から晴れマークが並んでいるのは、誤算だったかもしれない。とはいえ今週の降水量からして先週のような超高速馬場にはなりそうもなく、能力を発揮できる状態で臨むことはできるだろう。

　ドバイからの帰国初戦となるヴィブロスだが、1週前の追い切りで状態アップを感じさせた。レースが流れて折り合いがつけばチャンスはある。

　ミッキーロケットは、天皇賞・春は4着も勝ったレンボーラインとはコンマ2秒差。適距離に戻って、当初の予報より天気が好転し、馬場が良化すればこの馬にはプラスとなりそう。