福島芝は土曜時点でクッション値が8.7。
芝1200ｍは特に圧倒的な内枠先行有利になりました。
土曜に5ミリ程度の雨が降ったようですが、乾いて影響は及ぼさないでしょう。
ここは実力ある先行馬探し。

◎1.アサカラキング
阪急杯の2着馬が高松宮記念除外後、距離を更に短縮してオープン特別に出走。おそらくは今後、マイルを使うという選択肢にないのでしょう。ここは必勝態勢だと見ます。
陣営は「初速が遅いので初の1200ｍがどう出るか」と述べていますが、前走は1F目を12.0秒で逃げています。これだけ速ければ、最内枠を利して逃げの手に出られるはずです。
不安点は斤量の58キロくらい。
相手関係もかなり楽で、逃げて勝ち負けでしょう。
堅軸だと考えています。

○9.クリノマジン
問題は安定して先行している実力馬が少ない中で、先行出来る馬がどの馬かという点でしょう。
クリノマジンは3勝クラスを勝ち上がってからは上手く先行できないレースが続いています。
その理由は6走前から順に「外枠で無理せず」「前をカットされる不利」「小倉で3F通過32.9秒の超ハイペース」「上り坂通過の京都としてはハイペースの3F通過33.6秒＆やや外枠」「出負け」「先行策叶う」という形で、ほぼ言い訳の利くレースばかりです。
まともなら1F目を12秒台前半で走れる馬。
休み明けの今回は1週前に坂路自己ベストを更新しており、立て直した効果はありそうです。
3勝クラスでは稍重で1.08.2という好時計で勝利した実力馬。
オープン入り後は思ったより通用していませんが、立て直した効果にも期待して相手と致します。

▲3.フレッチア
休み休みの馬ですが、追い切り過程からは仕上がっていそう。
前走は0.2秒しか負けていません。
前々走はダート1200ｍで、3F通過33.4秒のハイペースを楽に追走できていました。先行態勢から少しずつ下がっていったような形に。
3走前はレコード決着を先行して0.3秒差3着と通用する馬です。私の読んでいる新聞でも人気想定になっているのですが……。
3番枠も絶好で、たとえ行けなくてもラチ沿いにすぐ潜り込めます。
気になるのは障害練習を取り入れていることと、鞍上の杉原誠人騎手があまり積極的ではないこと、でしょうか。
逆に言えば、そのくらいしか不安はありません。
9歳でも時計の掛かりやすい福島芝1200ｍならやれるでしょう。

他。
6.モリノドリーム：出遅れ癖のある馬。出遅れ表記になってはいませんが、前走は出遅れています。3.4走前も出遅れ。出れば先行できる馬ですが、出遅れて2着に食い込める程の力はないと考えて、今回は軽視します。
15.ゾンニッヒ：1200ｍに短縮してからも頑張っています。さすがに15番枠は大きな不利。位置を取るにしても、この馬の内に速い馬が多いので取れないでしょう。今回は出番ではないと考えます。

L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています（Lはラストの「L」になります）。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。