◎ウインテンダネス。今年の春から覚醒した感がある。前走後の田辺騎手も「びっくりしました」とレース後にコメントしているくらい後続を寄せ付けない走りは見事だった。今回と同じ東京コースを走るのは有利だし、中一週というのも逆に好感が持てる。血統の裏付けがないのが少々不安ではあるが、父カンパニーは2200超のレースに使ったのは菊花賞だけであり、まだまだ産駒にどの程度能力を受け継いでいるのかいい意味で見当はつかない。今日のレース傾向も圧倒的に先行馬有利で、しかも牡馬なのに前走据え置きの斤量54は破格の待遇に思える。
　穴馬を先にあげておくと△ハッピーモーメント牡8。去年の目黒記念の3着馬。ほかに目立った戦績はないが高齢馬の得意コースは、思い出したように走る場合があるので注意が必要。ステップの前走は去年と同じ6着で好感が持てるし、去年より0.3着差が縮まっていて斤量は去年と同じ54である。今年になっての戦績もパッとしない馬だが、去年は1600万をうろうろしていた程度なので、今年は重賞ツアーに参戦しているだけで、ずいぶんな出世である。
　対抗には〇フェイムゲーム。斤量59は重すぎる感はあるが今年は去年の戦績を上回っているし、前走も58.5の斤量で去年6着のレースを圧勝しているので心配は無用だ。3.5か月の休み明けも去年と同ステップ。当然連覇まである。
　残る候補は、▲チェスナットコートと△パフォーマープロミス。天皇賞の激走の疲れや休み明けの心配はあるが、両馬とも距離コース共に適正が実証されているので、他馬とは力量差が明らかではないかと考える。