阪神競馬場は日曜未明から雨が断続的に降り続ける予報。
20ミリ以上降るようなので、不良馬場まで悪化しそうです。
阪神ダート1200ｍは道悪になると内をロスなく立ち回ることが要求されます。内枠有利になる訳ですが、この12Rは外枠勢の方が速く、内枠勢を被せていく隊列になるでしょう。

◎10.マイネルフォーコン
マイネルフォーコンのテンが安定して速く、能力も最上位でしょう。
力はあるのになかなか勝ち切れませんが、そもそも道悪ダートでこその馬。重馬場で初勝利を挙げています。
当時は重馬場だったというのに、何故か時計が掛かっていた京都ダート。
改修後の京都ダートは道悪になっても高速化しにくく、イマイチ掴みきれませんが、道悪には変わりないのでここでの勝利は素直に信頼して良いでしょう。
芝スタートでハナを奪うとそのまま楽に逃げ切りました。終い13.4秒と失速して2着馬に追い詰められましたが、1200ｍ通過は1.11.5とかなり速い水準。足抜きの良いダートで、しかも1200ｍなら容易には止まらないでしょう。
4走前もやや重のダートで優秀な内容でした。
3F通過34.0秒とかなりのハイペースを2番手先行。
終いは13.5秒と大きく失速して、後方待機の勝ち馬に差し切られましたが、勝ったディキシーガンナーは上のクラスでも即2着した実力馬です。
すぐ後ろにいたアロットドリームやゴッドセンドには先着。前者は先週1勝クラスを勝ち上がり、後者は土曜に2勝クラスも突破した実力馬です。
前走はそのゴッドセンドに敗れただけ。
前々走は逃げましたが、タフすぎるダートで1.3.4着には後方待機勢が台頭するレースに。逃げて2着ならむしろ強い競馬をしています。
3走前はコーナーで内を通した馬が有利な中京ダート1200ｍで、外々を回されたことが敗因。また、タフすぎるダートで、差し有利な馬場でもありました。
今回はそう速くはなりそうもないので、逃げか番手からの競馬で馬券内に残せるでしょう。

○11.カフェベラノッテ
問題は付いていく馬でしょう。
カフェベラノッテはすぐ内のマイネルフォーコンに付いていけば良いので、競馬はしやすい枠でしょう。前走の1F目は11.8秒程度で走っていてテンの速度も上位。実力も2番手と評価しています。
この馬も道悪ダートを得意としている馬で、未勝利時代はやや重まででは馬券に絡めませんでしたが、重馬場では2.1着に好走。
前走はかなりタフだった中山ダート1200ｍで、3F通過は33.7秒。L3は13.0-12.5-13.7と相当掛かっていて、先行した組はほぼ壊滅。4角4番手から3着に残したのは高く評価しています。
苦手な条件で好走できたのは力を付けてきている証拠です。
前々走は3番枠でロスのない競馬ができましたが、さすがに時計が速くなりすぎました。オールダートで1.11.5で走破しているなら十分に速い水準です。相手も強力でした。
3走前は不良馬場で最後は差し切る寸前の惜しい競馬。
4走前はスタートが悪く、馬の後ろに入るとキックバックを酷く嫌がって競馬になっていませんでした。重馬場ダートだったとはいえ、この形はさすがに度外視して構いません。
陣営が常に弱気なのもあるのか、あまり人気になりませんが、以前よりも確実に力を付けてきています。ここ3戦は相手も揃った中での好走です。
単勝想定オッズが12倍。
関東馬ということで舐められているのかもしれません。

他、3.タイガークリスエスは内枠から出していけるなら力上位ですが、外枠勢に被されるはずで、展開面で不利になるはず。追い切りは動いているので、休み明けからそれなりには走れるのでは。
9.グッジョブの前走と3走前は相手にかなり恵まれています。速い上がりは使えていますが、相手関係を考えれば評価できません。相手が揃った前々走は勝ち馬と1.1秒差、2着馬とも0.4秒差で完敗しています。人気程の力はないはず。
5.ルソレイユは1000ｍで強い馬の割にはテンがさほど速くない馬。1F目が12.3秒、12.4秒のレースで押して押して何とか位置を取っている現状です。1200ｍに延長するというのも単純に不利で。
13.シュバルツガイストはテンがさほど速くないので、外々を回されてしまいそうな枠です。そもそもここ2戦、どうして1番人気なのかが不思議な馬。力も劣るのでは。

L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています（Lはラストの「L」になります）。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。