<予想>
◎:プラダリア
2200mで上がりのかかる馬場は理想的
○:ルージュエヴァイユ
折り合って前走ぐらいの走りができれば
▲:マテンロウレオ
前走は出脚が少し鈍く不完全燃焼レース
△:ベラジオオペラ
前走はかなりスムーズに走れていたので
☆:バビット
久しぶりに芝で逃げられそうで
<展開>
逃げたいのは、バビット、アフリカンゴールド。バビットの方がテンの脚が速いが、アフリカンゴールドがステイヤーズSのように最初のコーナーまでに位置を上げてハナを取りに行く可能性がある。2頭に続いて、ラヴェル、プラダリア、ベラジオオペラあたりが追走。
ハナ争いが長引かなければ、やや遅めの入りから少し早めにペースアップ。ハナ争いが長引けば、前の2頭がやや速めで3番手以降が平均ペースを想定。
<予想詳細>
本命は、プラダリア
前走の有馬記念は、外枠から押して位置を取りに行って好位外の3番手で追走。3コーナーから離れていたタイトルホルダーとの差を縮めようとしていたが、4コーナーで外からドウデュースに交わされて後続にも差されて1.0秒差14着。
単純に相手が強かったのはあるが、外枠から位置を取るのに脚を使ったのと、例年より時計が出ていた馬場もこの馬には合わなかった。
今回は、相手関係が楽になるのに加えて、馬場が悪くなっている京都になるのも魅力。
相手関係は、前走の有馬記念と比べると例年より手薄な京都記念になるので間違いなくプラス材料。
京都コースは、2走前の京都大賞典でボッケリーニやディープボンドを倒して勝利している(内で進路がなかったボッケリーニにタックルされる不利もあり)。この時は重馬場だったが、時計の出方は先週の馬場が悪くなっている良馬場と同じくらい。今の馬場状態も歓迎。コース形態も器用さがある馬ではないので、コーナーが緩くなるのも歓迎。
あと、好位から持続力を活かして長く脚を使いたいので、ハナ争いの2頭の後ろの3〜5番手くらいを取れそうなのも歓迎。さらに、長所を理解している池添騎手に戻るのもプラス材料。ここはかなりいい条件が揃っているので、勝ち切る走りを期待する。
対抗は、ルージュエヴァイユ
前走のエリザベス女王杯は、軽く出してから抑えて中団の最内で追走。その位置で直線に入るまでじっとして、直線に入って好位勢が避けた内から伸びてきてブレイディヴェーグ と3/4馬身差2着。
対抗に評価して狙っていたが、道中力んだ感じで走っていて、スタートを普通に出られたら好位〜中団やや前を想定していいたので1列後ろだったことを考えたら良く走っている。
この馬は、2年前のオークスで本命にしていて素質を評価していた馬。
3歳のオークス時点では、完成度が低く、出脚が鈍くて直線だけいい脚が使えていた。それが使われながら、スタート・二の脚どちらも良化してきてパフォーマンスが上がってきた。
3走前のエプソムCでは、思い切って二の脚で位置を取りに行って、2番手からの競馬で2着(1着ジャスティンカフェ)。2走前の府中牝馬Sは不利と外を走るロスがありながら、勝ちに等しい内容。そして、エリザベス女王杯での2着。成長を感じる走りを続けている。
折り合いを考えたら1800〜2000mの方がレースがしやすそうだが、2200mで道中で力みながら前走レベルの走りができるなら割り引く必要はない。折り合って前走同様の走りができれば本命馬と互角の走りができていい。
単穴は、マテンロウレオ
前走の中山金杯は、少し出脚が鈍くて、ハナ争いがあっさり決まってペースダウンも速かったので、中団やや後ろから追走。残り600mで外から動き出したが、好位勢の馬も外に出そうとしてかなり外(6頭分くらい外)を走らされて、直線へ。直線でじわじわ前との差を縮めたが、前の馬が止まらずに0.4秒差10着。
年明け最初の開催だったが高速馬場。それに加えて、前半遅いペースの入りだったので展開不向き。それに加えて、1コーナーでごちゃついたり、4コーナーでかなり外を走ったりスムーズに走れなかった。不完全燃焼のレース。
今回は、前走より前に行ける相手になって、時計がかかっている馬場も歓迎。
この相手なら好位〜中団は取れそうで、少頭数も歓迎。トップスピードの速さがある馬ではないので、上がりが少しかかるのも適性に合う。阪神開催だった去年の京都記念2着実績(3着プラダリアとはクビ差)から距離も問題ない。
前走は本命で期待して残念なレースになったが、ここ2戦不完全燃焼なのでスムーズに走っての変わり身を期待する。
4番手は、ベラジオオペラ
前走のチャレンジCは、いいスタートで先頭に出てから行く馬に譲って、全体が一団の6番手から追走。直線に入るところでスムーズに前の3頭の外に出して、外に出せずに最内から差してきたボッケリーニとの追い比べでハナ差出て勝利。
成長しないとこの走りはできないので、勝てたことは収穫。ただ、2着ボッケリーニはスムーズに走れず、距離不足の2000m。3着イズジョーノキセキも馬群の中で追い出しが遅れていた。ベラジオオペラは、かなりスムーズに走れていたので過大評価してはいけないと感じた。
でも、今回のレース条件は適性に合うし、京都記念にしては手薄。
京都は初めてだが、2000mは前走で勝って、時計のかかる馬場はスプリングSで対応済み。先行力もあるので、このメンバーなら取りたい位置は取れる。いいメンバーが揃う京都記念だが、今年は明らかに手薄。
あと、成長分があったとしても、20kg増だったので使っての良化がある可能性もある。現状の走りからの能力より人気になりそうだが、好走できていいレース条件なので相手に入れておきたい。
5番手は、バビット
前走の東海Sは、逃げたがダート適性がなくて最下位。これは仕方ない。
今回は、久しぶりに芝で逃げられるレースができそうなのが不気味。屈腱炎明けだった22年オールカマー4着以降は、芝で一度も逃げるレースができていない。
アフリカンゴールドがいるが、テンの脚はバビットの方が速い。絡まれたら終わるが、2番手でバビットのペースに付き合ってくれるような展開になれば怖さが出てくる。有力馬が牽制しあったり、伸びない馬がいた時を考えて、前で残れるパターンを警戒しておきたい。
※以下は、買わない馬の評価。
ブレイヴロッカー
前走のオリオンS(3勝クラス)は、中団やや後ろの最内で追走。4コーナーでは3列目最内にいて、直線で前が少しバラけてくれたのでスムーズに走れて差し切り勝ち。勝ったのだが運も味方している内容。2勝クラス、3勝クラスを連勝しているが、時計は平凡。この馬なりに成長は感じるが、重賞で好走できる内容とは感じない。4歳なのでまだ成長は期待できるが、現状の走りでこの相手は厳しい。
ジェットモーション
21年5月に3勝クラスを勝ってから、OP昇級後は13戦走って23年札幌日経OP4着(1.1秒差)が最高着順。スローペースの展開に恵まれて3勝クラスを勝ったので、衰えではなく能力不足で苦しんでいる。かなり手薄なOP特別でないと掲示板も厳しい。
ラヴェル
前走の秋華賞は、前有利の展開で3番手から差されて1.1秒差11着。オークス4着の実績があるので長めの距離を使っていると思うが、ナミュールの半妹でアルテミスS勝ちがあるのでもっと短い距離の方があっていると考えている。長めの距離を使うにしても東京がいいので、この相手に京都の2200mだと手が出ない。素質に期待するしかない。
プラチナトレジャー
前走の甲斐路S(3勝クラス)は、縦長の展開で中団馬群の中で追走。直線に入るところで外に出して、じわじわ伸びて不利(前にいたリフレーミングが左ムチで反応しすぎて、右によれてタックルされた)を受けながら差し切り勝ち。勝ちはしたのだが、縦長の展開になったのに時計が平凡。僅差だった2着馬・3着馬は、次走勝ち上がれてなくてレースレベルは低かった。同じだけ走っても馬券圏内は厳しい。6歳馬なので前走からの成長も期待しにくくて「消し」という判断になった。
ナイママ
前走の日経新春杯は、中団やや前の最内で追走。4コーナーでの加速で遅れたが、直線での我慢比べでしぶとく粘って1.4秒差7着。トップスピードの速さがないので、上がり36秒台での勝負になったことで持続力で7着に残れた。あの時計で走れたのは評価できるが、平均ペースになって問われる上がりの速さが速くなると対応が苦しくなる。想定よりペースが流れて36〜37秒台の勝負になったら掲示板くらいならあってもいい。好走するには他馬がかなり凡走してくれないと厳しい。
シュヴァリエローズ
2走前の中日新聞杯では、得意の中京のハンデ戦で0.3秒差5着。この馬としては文句なしの走り。それでもギリギリ掲示板に載るまでが現状。前にいる有力馬がみんな崩れるような展開の大きな助けがないと馬券圏内は厳しい。
アフリカンゴールド
逃げがベストとハッキリしている馬で、今回はバビットがいるのは大きなマイナス。単騎逃げでマイペースでも、去年は4着が最高で1度も馬券圏内がなかった。強引にハナに行ったら共倒れになる。狙うなら単騎逃げ濃厚な時で、それも押さえまで。