阪神芝は雨の影響が多少残りそう。
近年の阪神芝はインがなかなか悪化しません。
そのため、道悪になると単に差し馬の切れ味が削がれて、先行有利の傾向が強くなります。
昨年のエリザベス女王杯の時くらい道悪になれば、外差しが決まりやすくなりますが、稍重程度なら先行有利が基本です。
ここは少頭数で、ハナにこだわるタイプが5.アスクオンディープくらい。
勝ち味に遅い先行馬が、上がりの掛かる馬場になって決め手を補えるだろうと予想します。

◎6.キャリーハピネス
前走も本命にしたキャリーハピネスは、とことん運がない馬です。
勝ち上がってからは強力3歳馬がいるレースばかり使っています。
5走前は直線で前が壁になって追えずに不完全燃焼。
4走前は16番枠から良い脚を使いましたが、インを通した強力3歳勢にあと少し届きませんでした。
3走前も相手が悪い中、差のない競馬はしています。勝ったニホンピロキーフがすでに3勝クラスまで上がり、3着には紫苑S3着のシランケド、4着に1勝クラスを圧勝したフェイト。
前々走は相手こそ楽になりましたが、10番枠で終始外を回されて最後に失速。
前走は更にメンバーが楽になったというのに、インで詰まって追い出せず、勢いが付いた時には上位馬にすでに抜け出されていました。
今回は強力な先行馬がワイドアラジンくらい。
差し馬にはドナウパールやエイトスターズなど強い馬がいますが、切れ味が削がれて伸びきれないだろうと予想しています。
レースを見る限り、ワイドアラジンよりは多少、上がり性能の高い馬。
坂井瑠星騎手も積極的に乗ってくれる騎手なので、ワイドアラジンより前に付けてくれそう。
こちらを本命とします。

○1.ワイドアラジン
こちらも安定こそしていますが、決め手不足のため、入着が多い馬です。
前走はコーナーで外を回されながらもしぶとく伸びましたが、最後の最後でエイトスターズに差されました。
前々走はロスなく運んで勝つ寸前でしたが、最後に決め手のあるスカーズに交わされました。
3走前は強力3歳勢が揃ったレースで、インを通した馬が上位に来たので外枠が響いた結果に。
4走前は京都で切れ負けしたという印象です。
5走前はレーベンスティール以外、切れるタイプが不在だったので内枠を利して2着確保といった内容。
決め手不足は明らかなので、雨の影響の残る阪神のような舞台でなければ、勝つチャンスは激減します。
今回はたとえ良馬場でも雨の影響は残るはずなので、あと一歩足りない部分を補えるでしょう。
川田騎手鞍上なので逃げはしないでしょうが、確実に先行はしてくれるはずです。

勝ち味に遅いこの2頭の馬連・ワイド一点で勝負します。