◎ドゥラエレーデ

　何気にダートではまだ底を見せていない。UAEダービーではデルマソトガケの2着に好走。そのデルマソトガケはケンタッキーダービーで6着、BCクラシックでは大健闘の2着に好走。正攻法の競馬でウシュバテソーロにも勝利しており、もしかしたら今の日本ダート中距離界で1番強いのはデルマソトガケという可能性さえある。その馬に離されているのでさすがに互角とは言わないが、ダートではデルマソトガケにしか負けていないのは紛れもない事実。同馬がここで通用しても不思議ではないだろう。

　前走のセントライト記念は馬体重＋18kgで明らかに太かったし、スローの瞬発力勝負になったので、持続力型の同馬にとっては適性的にも厳しかった。

　2走前の宝塚記念は、1〜4着馬の1-2角通過順が16-16,17-17,12-13,14-14という明らかな前潰れレース。1-2角6番手以内の馬の中で最先着しているのが、実は同馬なのだ。GI馬のアスクビクターモアやダノンザキッドには先着しているし、内容的にもこちらが上。

　芝では超一流の古馬相手に十分強い競馬はできており、今回ダートで多少ペースが上がっても対応できるのではないだろうか。砂を被った経験は全くないので、その不安点は払拭できないものの、まだ底を見せていない同馬のポテンシャルに期待する。