土曜の福島ダートは圧倒的に先行有利でした。
雨が残っていた影響もあるかと思いますが、いずれにしてもこの3Rは先行馬が少なめで、前に行った馬が残せる展開になりそうです。

◎12.イサチルキュート
イサチルキュートの未勝利勝ちはラスト4Fが50.0秒で、余力ラップ基準をクリアしての逃げ切り。
3走前は重馬場だったとはいえ、800ｍ通過46.9秒と厳しめの流れを逃げて0.4秒差の3着。ラスト4Fは49.3秒で、着差の0.4秒を加えても東京ダート1600ｍの余力ラップ基準をクリアしています。ラスト2Fも11.8-12.5秒で基準クリアです。
能力は確かなのですが、前走、ハイペースに巻き込まれて惨敗したおかげで非常に妙味あるオッズになっています。
外から被せていける好枠を引けたのも強調材料です。
また、4ヶ月の休み明けで陣営も「成長が感じられますし、好走できそうな感触です」と太鼓判を押しています。この時期の休み明けは基本的にメリットの方が大きい。休み明けから仕上げてくる環境が整ったからこそ、ラップが有効になってきている面もあるのです。
最終追い切りはシンリョクカと同入。
シンリョクカと併せた追い切りはこの中間が初めてで、追い切りも動く格上に同入なら即やれる仕上げのはず。
主戦の小幡初也騎手がシンリョクカに乗るために京都遠征で、4キロ減の小林美駒騎手に乗り替わるのも結果的に鞍上強化でしょう。小林美駒騎手は逃げた時の好走率が45.5％。単複ともに回収率は100％を大きく超えています。4キロ減となれば逃げられる可能性も十分。
買う条件が整ったと考えて本命とします。

◯6.ナックダンス
ナックダンスはまだ未勝利馬ですが、5走前には2勝クラスで通用しているメイショウコバトに0.2秒差の2着があります。この時が重馬場だったとはいえ、余力ラップ基準をクリア。
ダートの余力ラップ基準をクリアしていれば、1勝クラスは勝てるレベルにあると計算しています。
実際に前々走では0.1秒差の4着と、1勝クラスで通用の実力を示しています。
前走はビターゼノビアを含めてかなり強力なメンバーが揃っていました。
1800ｍではやや長いので、1700ｍで先行力を活かす競馬は合っていそうです。

▲4.ベルシャンソン
ベルシャンソンは勝った未勝利戦のラップ・時計ともに平凡で、通用には時間がかかるだろうと考えていました。
ですが、昇級戦のラスト4Fが49.1秒と、不良馬場ということを踏まえてもかなりはやり速い数字を刻んで通用の力を示しました。
1番人気に推された前走は、ハイペースに巻き込まれての先行でしたが、0.1秒差の2着と、やはり通用する力がある模様。
叩き2戦目でグンと良化という話で、砂を被っても問題のない馬です。
人気でも押さえなければならないと考えて3番手評価に。