金曜は雨予報ですが、水はけの良い京都なので、おそらくレース時間までには良まで回復しているでしょう。
デイリー杯2歳ステークスは、3.4F目に上り坂を通過する京都外回り1600ｍの傾向通り、スローペースになりやすいのが特徴。
京都外回りのため、速い上がりを使えることが必要となります。
上がり上位の馬が圧倒的に成績が良く、上がり1位から3位の馬がワンツースリーを決めることも少なくありません。
枠順はほぼフラットですが、スローで後半が速くなるので外を回すと間に合わない可能性があります。外枠なら先行馬を狙うのがベター。
例年通り少頭数でスローペース濃厚。
前目に付けつつ速い上がりでまとめられる馬から狙うのがベストと考えました。

◎10.エンヤラヴフェイス
新潟2歳Sはスタート後に接触も、先行態勢に。その後、他馬の後ろに入ると、どんどんと位置を悪くしてしまいました。最後は伸びてはいますが、ジリジリという形に。とはいえ、今年の新潟2歳Sはラスト5Fが58.4秒のハイレベル戦。展開不利は確か。
新馬戦のラスト5Fは58.0秒と、ハイレベルでの圧勝です。
陣営が「レースで前に馬がいると走る気をなくすみたい」と述べていることからも、外枠を引けたのは幸運。
外から先行する形になれば、今度こそ力を発揮できるでしょう。

◯11.ナムラエイハブ
新馬戦はラスト2Fが22.5秒の余力ラップ戦で、ヒヒーンの2着で好内容。
2戦目はフェンダーの超ハイペース逃げを2番手追走。追走で脚を使わされてしまったという内容で参考外。
3戦目はラスト2Fが10.7-11.6とかなり速い水準の余力ラップ。使ってパフォーマンスを上げてきました。
2戦目の敗退で多少甘く見られるでしょうが、力は確かです。
スタートに危ういところがあり、前走は出遅れましたが、外枠からリカバリー。今回も大外枠とは幸運です。
先行して速い上がりを使える馬として2番手評価とします。

▲4.ダノンキラウェア
新馬戦はスタートを決めましたが、すぐ控えて3番手に。
ラスト2Fの10.9-11.2は、超スローとはいえ、なかなか出せない数字。
さすがに力はあるでしょう。ラスト4Fも46.1秒で水準以上のレベルにあります。
川田騎手ならレースのことをしっかり分かって先行させてくるでしょう。
前目に付けつつ、速い上がりを使える馬の3番手。

△1.クリーンエア
新馬戦はラスト2Fが10.9-11.7で余力ラップ。
今年の新潟2歳Sはハイレベルで、ラスト5Fが58.4秒、ラスト4Fが46.1秒で水準以上。ラスト2Fも11.2-11.5と余力ラップ基準をクリアしています。このハイレベル戦で3着なら通用する器ですが、ここは他にも魅力たっぷりの素質馬が揃いました。相手関係一つ。
スタートが上手い点も強調材料です。

☆2.ナムラフッカー
未勝利勝ちはスローで後ろを離す逃げで展開こそ恵まれてはいますが、ラスト4Fが46.1秒、ラスト2Fが10.9-11.7と水準以上。
フロックではありません。
紫菊賞は逃げたものの、途中からマクられる競馬に。
ジュンゴールドの圧勝ではありましたが、ラスト5Fが57.8秒で、ラスト2Fが11.0-11.4のハイレベル戦でした。2着のフナデが別のレースに回ったのも好材料。3着でも評価。
陣営が「1600ｍなら逃げてもいい」と述べていますが、楽な逃げを打てるかどうか。逃げなくてもスローの前目で流れに乗れれば、大穴をあけても。

以下、買わない馬について。

2.ジャンタルマンタル
前走は1000ｍ通過60.3秒と新馬戦にしてはしっかり流れました。
走破時計こそ良かったものの、11秒台前半が2F目とラスト2F目だけで、全体的に速いラップを刻めていないのが不安。
終い持ったままで強い競馬でしたが、より切れ味が求められてどうかがカギ。
父が米国ダート血統という点も気がかりです。

5.メイショウサチダケ
新馬戦は逃げてラスト2Fが11.3-11.4も、この日の阪神芝はかなり速い上がりが出ていました。34.4秒の上がりは通常なら速いのですが、この日に限ってはもう少し出してほしかったのが本音。

6.テイエムチュラサン
小倉2歳Sは後方から。勝負所で置いていかれて、直線は馬場の悪いインを突きました。上がり34.9秒なら悪くない競馬で、九州産馬としては力ある方だと思いますが、さすがにこのメンバーで1600ｍというのはどうでしょうか。

7.ジューンブレア
新馬戦のラスト2Fは11.5-11.6。
ラスト1Fでは余力たっぷりの手応えで差し切っただけに1F延長までは問題ないでしょうが、2F延長は未知数。
アメリカンファラオ産駒という点も芝の切れ味勝負では不安。

8.フルレゾン
新馬戦は大きく出遅れ。ラスト4Fが46.0秒でラスト2Fが10.9-11.3のハイレベル戦。勝ったスティールブルーとは位置取りの差が大きく出たものです。
2戦目はスタート改善も出遅れ。ハイペースで展開は恵まれていますが、単純に走破時計の1.33.3は速く、上がり34.1秒も次点に0.6秒差を付けていて評価。ただし、スタートが悪い点が気がかりなので思い切って消します。

9.カンティアーモ
新馬戦は掛かり気味に先行。
川田騎手が「まだコントロールが難しく……」と述べているだけに気性面は課題。
とはいえ、1000ｍ通過59.3秒の流れでラスト1Fを11.7秒でまとめたのは強いの一言。残り500ｍ付近でミッキースターダムに並ばれてから差し返しました。
今回は距離短縮とはいえ、前走よりもスローになりそうなメンバー・コースで折り合い面が大きなカギ。
自滅の危険性は低くないと考えて、思い切って消します。